福島県教育センター所報ふくしま No.48(S55/1980.10) -031/034page
第1段階:作業を進めるのに便利なようにプレー ドを等分割する。ここではハブから先端まで8等分 したので,おのおのの位置は3cm離れている。又 風速比 は,位置♯1においては1,♯8について は8と同じ値になっている。
第2段階:図1を用いて,プレードの各位置にお ける迎角αを調べる。
第3段階:各位置における翼弦長Cは,その位置 における半径に対応する(弦長/半径)比,すなわ ち(C/r)の積であり,この関係は図2に示され ている。
第4段階:以上のようにして求められた各位置に おける絃長を結ぶことにより,求める風車プレード の平面形状が求まる。
第5段階:翼形定規(クラークY翼形)の作図用 データーを示すが数字は翼弦長に対する百分率を表 している。図3は翼弦長7.5cmの翼形である。
クラークY翼形の位置と縦座標(%)
LR=1.5
位置 0 1.25 2.5 5.0 7.5 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 上面 3.5 5.45 6.5 7.9 8.85 9.6 11.36 11.7 11.4 10.52 9.15 7.35 5.22 2.8 0 下面 3.5 1.93 1.47 0.93 0.63 0.42 0.03 0 0 0 0 0 0 0 0
図1 風車ブレードの周速比と迎角の関係(A.アルトマンによる)
図2 クラークY翼形に対する周速比と弦長比の関係(A.アルトマンによる)教材として利用するには,風のない時でも使用で きるように扇風機の風力で発電させた。発電機は, 模型用の小型発電機を利用し,この発電機を充分回 転させるため直径45cmの小型風車を作製した。
回転数 39Hz
周速度 55m/s
電 圧 1ボルト(直流)電圧が1ボルトしかでないために普通の豆ランプでは点灯しない。そこで写真機用のファインダーの中を照明するのに用いる豆球を使用した。なお回転数はストロボを使用して測定し,電圧は真空管電圧計を利用して測定した。