福島県教育センター所報ふくしま No.49(S55/1980.12) -005/034page

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以上の実践例(観点別評価表も含む)は,瀬上小学校の協力により,校内研究会の場を,小学校体育講座のために提供していただいたものである。

観点別評価表は,瀬上小学校の校内研究における事後研究の資料を掲載した。表中の評価得点欄の( )で示した数は,講座参加者(28名)の事後研究かまとめたものである。この数の相違が,授業研究における「2−1−2方式」の良さなのである。評価の相違は,見解や理解の相違であり,教師の指導観の相違である場合もある。

評価の相違点に焦点をあて,事後研究を進めることにより,フィードバックの観点が明確になる。

授業改善のための評価は,「児童・生徒に対する評価」と「指導のための評価」を理解し,活用することが必要である。体育における授業研究は,これまでの,教材教授方法的なものから,目標達成方法的な方向を見いだしてゆくことが重要であると思われる。

観点別評価表
観点別評価表
※ 評価得点欄の講座の数は,参加者による評価の結果である。

新指導要領が実施された(される)この時期に,授業研究の方法を理解し,授業の工夫や改善に役立て学習指導を充実してゆくことが大切である。

事後研究における語し合いの内容は,紙面の都合ではぶかせていただく。このことについて,詳細は当センター紀要,第39号を参照していただき事後研究における話し合いの進め方について理解いただきたい。

4. おわりに

小学校における実践例から,特に,指導過程に位置づけた観点,観察記録,評価と観点別評価表の関連部分について明示した。授業の工夫や改善のための方法として役立てていただければ幸いである。

最後に,授業を提供していただいた瀬上小学校の先生方には厚く感謝の意を表する次第である。


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