福島県教育センター所報ふくしま No.49(S55/1980.12) -015/034page

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[3] 改善策としての意見調査

調査5 調査4にあげられた改善点、問題点の対策及び手だてについての考えを箇条書きで記入して下さい。

〈改善策として出された意見の集約〉

ア.研究組織について

 ○研究推進委員会について

研究推進の中核となるべきである。
各教科部会,学年会等の意見が反映する場であるようにしたい。
研究推進委員会の役割を明確にする必要がある。

 ○全体研究会について

全体研究会の運営に工夫がほしい。
全体研究会の性格を明確にする。

 ○部会研究について

たて割り の部会でなく,学年会との よこ の関連を大事にしたい。

 ○学年研究について

部会との合同会をもち,互いに研究の輪を広げあうようにする。

イ.研究方法について

 ○研究推進計画について

長期の見通しをもった研究計画をたててはどうか。

 ○研究のすすめ方について

現在,4教科ですすめている研究教科をしぼってはどうか。
授業研究の在り方を再検討してはどうか。
事前,事後研究の在り方を検討してはどうか。
検証の方法及び検証の項目について,より具体的に表現し,検証し易い方法は,とれないか。
研究主題,副主題と共に大き過ぎるので、具体的表現による焦点化されたものにしてはどうか。

ウ.その他


4教科は,重要であるが,研究の基盤となるものとして,生徒指導の重要性も再認識して 研究をすすめる。

学校の内外における行事等を調整し,研修時間を確保するようにする。

〈考 察〉

調査5に改善策として提案された意見は、いずれも重要な内容のもので,どれもこれも即刻改善を必要とするものばかりであり,いずれも建設的意見で,どうすれば,良い研究がいつまでも継続できるか,という前向きの姿勢がうかがえる。

ア.研究組織について

研究組織については、各会が有機的に結び付き,機能的に活動するのが望ましいであろうが、一応組織としてできていても,いぎ実際の活動となると,学校内外の行事,諸会合,時間的制約等により簡略化,形式的なものとなり,効率的な研究推進は望めなくなる。

イ.研究方法について

研究方法については,教育研究の手順に従って研究をすすめ,理論研究の基に研究実践を積み重ねなくてはならない。
また,やたらとむずかしい言葉をならべるのでなく,誰もが読んでわかる,やさしい文章で具体的に表現することにより,みんながわかり,ついては,共通理解へと結びつくものと思われる。

(2) 第1次調査のまとめと改善策

[1] 第1次調査のまとめ

同一主題による継続研究については,共通の目的意識の基に全職員が意欲的に取り組んでいる姿はすばらしいものの、研究組織上における運営面や研究方法等における内容については,改善の余地がある。

[2] 改善の方策

調査1〜5までの資料を基に、次のような改善策を立案・実施する。

ア.研究繊哉について

研究組織は,現状のままとして,運営面で改善・工夫する。


各会の機能,役割,活動内容等について再確認する。

研究推進委員会が,研究推進の中心となり研究がすすめられるようにする。

研究推進に関係ある各会合については,研究推進日程に従って定期的に開かれる ように,研修日を確保する。


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