福島県教育センター所報ふくしま No.49(S55/1980.12) -016/034page
イ. 研究方法について
○ 複数仮説を設定し,研究の重点項目として,研究の視点をより具体的に提示する。
○ 研究のすすめ方として
○ 検証授業では、具体的な検証項目をあげ、授業の観察項目を分担し、授業観察が,しやすいようにする。
○ 授業を観察する際、学級全体としての児童の反応を見るばかりでなく,摘出児,抽出グループ等の標本観察をも行う。
○ 教育課程に研究推進日程を位置づけ,研修日及び時間の確保を図る。 (3) 第2次調査と考察
[1] 改善案実施後の変容調査
調査6 本年度の研究主題,及びねらいについて,以前と比較してどうですか。
調査7 本年度の研究のすすめ方,研究の見通し,検証方法等について,以前と比較してどうですか。
〈考 察〉
調査6・7の結果から見る限り,共同研究をすすめていく場合,多少でも改善の手を加えることにより,結果として効果があったことと思われる。
教育研究等における特効薬,即効性のあるものなどはなく,やはり地味に毎年毎年少しずつの改善を加え.昨年より今年,今年より来年と着実にすすめていくべきものであり,改善の効果を認めたい。
調査6における"わからない"と記入された方に個人面談したところ,基本的には,わかっているが自分として自信が持てないという,実に謙虚な態度で,共同研究の一員という立場からすれば,研究へ取り組む姿勢は,すばらしいものであると思う。
調査7における"変わらない"と記入された方は,授業研究というのは,一朝一夕に変わるものでないとの考えで記入されたが、息の永い教育研究を継続す意味合いから,考慮すべきことであり、今後,研究をすすめていく上で参考になった。