福島県教育センター所報ふくしま No.49(S55/1980.12) -021/034page
(C) 授業の表面的な事象に意見が集まり,深まりのない研修に終わりやすい。
(D) 積み重ねがなく,断片的である。
(E) 研究主題との結びつきが弱く,観察の視点が明りょうでない。 考察
○ 事前,事後の研究時間の不足(A)
事前,事後の研究協議にそれぞれ2時間ずつあてることにしていたが,第2回目の授業研究の際, 日程の都合上職員会とだき合わせになり,1時間しかとれず授業記録をもとにしての研究協議が不 十分であった。また,研究主題を変えたことなどから,2学期に授業研究を集中せざるを得なかっ た事情にもよる。
○ 教科の枠を越えた共通の立場に立った研修(B)
7対1と予想以上の好結果である。フィルター方式による授業分析研究をとり入れた成果である。
○ 深まりのない研修(C)
アとイに意見がわかれた。この原因は,授業テーマ,授業仮説の設定が甘かったことである。授 業観察の視点がぼやけ,事後研究で焦点がしぼれないままに協議が終わったことがあった。
○ 累積的な研究(D)
総合フィルターが研究協議の記録とともに残されることの意義は大きい。総合フィルターには, 1時間の教師の働きかけと生徒の反応がつぶさに記録され,次回の授業研究の貴重な資料となっている。
○ 授業観察の視点不明りょう(E)
6対2と意見がわかれたが,研究主題から,授業テーマを設定するまでの研究がやはり不十分で あったと考えられる。
調査2 本年度の授業研究について,答えて下さい。
(A)本年度のフィルター方式による授業分析研究は,
(B)本年度の3回の授業研究は