福島県教育センター所報ふくしま No.50(S56/1981.2) -002/042page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

祝辞

「所報ふくしま」記念号発刊に寄せて

福島県教育委員会教育長  邊見 榮之助

福島県教育委員会教育長 邊見 榮之助

福島県教育センター機関誌「所報ふくしま」第50号を記念して,ここに記念号が発刊されることは,教育センターとしても,また,本県教育界にとっても,誠に意義深いことであり,喜びに堪えません。福島県教育センターは,昭和23年11月20日に設置された福島県教育研修所ならびに当時の教育委員会事務局調査課分室を母体とした,福島県教育調査研究所を前身として発足して以来「福島県教育の進歩改善に必要な諸問題の調査研究に当たり,本県教育の振興を図ることを目的として」その設置目的の達成に努めてまいりましたが,ひるがえって,今日の科学披術の著しい進歩とその後の社会の急激な変ぼうにより,教職員の研修,研究と教育に関するサービス機関の整備の要請が大きくなり,本県においても,これらの要望にこたえるため「福島県教育センター」が設立されました。

福島県教育センターは,その設置趣旨にあるとおり,教育関係職員の研修,教育に関する専門的事項の調査研究,情報処理教育,教育相談及び教育図書・資料の作成,収集,活用を行うための機関として,研修,研究及び奉仕に関する事業を行ってきました。

さて,福島県教育センター発足と時を同じくして開始された事業のひとつに,「所報ふくしま」の発刊があります。それは,本県教育の発展に資する目的をもって,新しい教育思潮の紹介,教育研究の内容,方法及び研究実践校の紹介等について広報を続け,過去10年間の長期にわたり,一度の休刊もなく,ここに第50号の記念号発刊をみるにいたり,「所報ふくしま」の果たしてきた役割は,非常に大きいものがあります。

思うに,科学技術の日進月歩と,それに伴う激動する社会情勢の中で,常に教育の重要性,教育の在り方が問われてきました。そして,「時代の変化に対応できる教育」を志向し,県民教育の先導者として,教育研究並びに研修という地味ながらも重要な職責を着実に積み重ねてきている教育センター職員に対して敬意を表する次第であります。

ややもすると,氾濫(はんらん)する多様な情報の中で教育の方向を見失いがちになるものでありますが,確かな見通しのもとで,教育の不変不易なるもの「教育の本質」に目を向け更に精進されることを期待いたします。

終わりに,本県教育センターが,本県教育振興の中核として,更に充実発展することを念願して,第50号記念発刊に当たってのごあいさつといたします。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。