福島県教育センター所報ふくしま No.50(S56/1981.2) -033/042page
成・実施に関する検討を深め,特に学習内容の習熟の程度に応じた適切な指導のあり方について研究する。
○紀要「到達度別評価問題に関する研究」の刊行
(4) 福島県標準学力診断検査問題の研究
55年度は,福島県標準学力診断検査問題(4・5・6学年用国語・社会・算数・理科)による学力の実態分析報告書の作成と,小学校1・2・3学年対象の国語・算数の検査問題を作成した。
56年度は,次の内容について研究を進める。
○ 福島県標準学力診断検査問題(小学校1・2・3学年用国語・算数)による県内小学校児童の学力を実態把握する。 ○ 福島県標準学力診断検査問題(小学校1・2・3学年用社会・理科)の作成 (5) 教育相談に関する研究
教育相談は一人一人の児童・生徒の人格の完成をめざして行われ,毎日の教育活動即教育相談であるともいわれている。このような視点に立って,個人理解のための検査・調査の方法について研究する。
○ 紀要「事例を通した教育相談の進め方―登校拒否の分析とタイプ別治療方法」の刊行 (6) 教育課程の実施に関する研究
新しい教育課程の実施に伴い,各領域・分野等における指導法の開発を中軸として,教育課程実施上留意・工夫すべき事項等について研究する。
○教科指導に関する研究
○道徳指導に関する研究。
○教育課程実施上の配慮事項等にかかわる研究〔教育相談事業について〕
1.ねらい 幼児・児童・生徒の教育上の諸問題について,学校または親からの相談に応じ,その望ましいあり方について臨床心理学や科学的な方法により,解決のための援助をする。
2.相談内容
(1)知能・学業…… 知能発達遅滞,知能検査,学業不振,学習不適応等 (2)性格・行動…… 自閉症,場面かん黙,登校拒否,非行,多動性等 (3)身体・神経…… 夜尿症,神経症,チック,心因性ぜん息,車酔い等 (4)進路・適性…… 進路の悩み,職業適性等 (5)教育一般…… 心理診断法・しつけ等 3.実施方法
(1) 予約制による
電話(0245)53−3141
福島県教育センター教育相談部(内線27・28)(2) 遠隔居住者のための「移動教育相談」を実施する。(56年度は県南地区―白河市,相双地区―原町市の2会場) (3) 直接来所できない場合は,書信や電話相談に応じる。 4.相談の対象
対象者は,幼児から高校生程度までとする。〔教育図書・資料事業について〕
1.教育図書・資料の収集整備
全国の教育センター・研究所,大学・研究団体・各学校の研究物の収集につとめ,特に教育課程の改訂に伴う資料の整備に努力する。
2.教育図書・資料の貸し出し
教育図書・資料の貸し出し,文献・資料の利用相談,及び紹介,並びに資料等のコピーサービスを行う。
3.教育センター「所報ふくしま」の発行
所報は,原則として年間5回発行する。教育センターにおける研究・研修,教育相談,受講者の研究報告,研究実践校等の成果を紹介する。
4.資料件名目録の発行
全国の教育センター・研究所や研究団体,小・中・高等学校等の研究物を分類・整理して各年ごとにまとめ,刊行する。