福島県教育センター所報ふくしま No.50(S56/1981.2) -040/042page

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掲示資料から,健康管理に注意が向けられ健康相談,疾病治療に積極さがみられるようにな った。

〈健康ノートの作成〉


保健コーナーとの関連をもたせる項目とする
3か年間の累積記録ができるようにする。
保護者,担任も常に生徒の健康状態を把握できるようにする。
記録のしかたは,資料[1],[2]のようにグラフ化し一目でわかるようにする。

身長の記録
※ 折れ線グラフで記入する









































































月別
学年
 4   5   6   7   8   9  10 11 12  1   2   3 
1年(赤)











2年(青)











3年(黒)













全国 本校 自己
性別
学年
 男   女   男   女   男   女   男   女 
1年







2年







3年








記録状況と効果


養護教諭や担任が記入したものでなく,保健コーナーを利用して自分で計測したものである ため,発育・発達のようすがよくわかる。
記入や計測を忘れている者への啓発,自分はもとより友達,家族の健康状態への関心も高ま りつつある。
学級指導,保健学習の資料として身近な素材であり利用価値が大きい。

視力の記録
  注)1ヵ月に1度,日を決め必ず視力検査をしよう。
    赤線右目・青線左目 毎月 日
視力の記録

3.今後の課題

(1)保健コーナーの器具は利用度が増加するにつれて破損し修理を必要とするようになった。
そこで,年次計画で購入し補強していく,また以前に廃棄処分された器具を修理して使えるものはどんどん使い数を多くするようにしたい。

(2)掲示資料の創意工夫と保管(古い資料もまとめて保管しておく)の工夫をしていきたい。

(3)健康ノートの記入方法の改善
健康相談の内容,疾病の状況などマル秘扱いに対する配慮をしていきたい。

編集後記

立春もすぎて,暦の上では春である。いわき地方からは,梅の花便りもちらほら聞かれるというのに会津は豪雪になやまされている。本県の南端,白河地方のきびしい寒さは県内随一であると聞いている。

「縞と女房は好きずき」反物のしま柄と女房は,本人の好みしだいで,他人のつけ入るすきがない。人の趣味や好みにも意外性があるものである。

間もなく卒業式の時期である。教育課程編成の時でもある。「ゆとりと充実」を指向した教育実践が楽しみである。編集子「蜂蜂(けいこ)不知春秋」にならないよう努力をしたい。

「節季の風は買ってでもひけ」などといわれているが,季節の変わり目なので,お互いに,かぜなどひかないよう気をつけ,三学期を乗り切りましょう。
(Y記)


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