福島県教育センター所報ふくしま No.51(S56/1981.6) -010/042page
してバッチ単位のエラー検出を行う。(どの伝票にエラーがあるのかは不明である。)
(2) バッチ番号チェック
各バッチに一連番号をつけて、これを入力し、処理対象となっているものかどうかをチェックする。
(3) バッチトータルチェック
数量・金額など重要な項目をバッチ単位に手計算で集計し、これをバッチコントロールカードから入力する。これと、伝票1枚分のデータを入カした都度、コンピュータで集計した数量・金額などの総合計とを照合する。一致しない場合は、伝票の記入ミス、手計算の集計ミス、データの重複・脱落・混入、せん孔ミス等の原因と考えられる。
(4) ハッシュトータルチェック
得意先コードや商品コードなどは、集計しても特に意味がない。このような項目の数字を集計したものがハッシュトータルである。バッチトータルと同じ方法で照合し、データの重複・脱落・混入などを検出するために利用される。
他店の得意先コードとまちがえたような場合には、他のチェック方法では検出できないので、ハッシュトータルチェックが必要である。3.伝票1枚分のデータチェック
(1) フォーマットチェック
データせん孔時に、項目の入れ替え・脱落・重複や項目のせん孔位置がずれたりする場合がある。
これらのエラーを検出するため、項目間に空白を設けて、所定の位置が空白かをチェックしたり、数値項目に対してNumericチェックを、文字項目に対してはAlphabeticチェックを行う。
(2) 伝票番号チェック
データの重複・脱落・混入などを検出するため、伝票に一連番号をつけて、若い番号順に入力して番号のシーケンスチェックを行う。
図3は伝票番号チェックのフローチャ一トである。a(丸囲み)〜d(丸囲み)のエラーについては、つぎのような原因が考えられる。(伝票記入時のエラーは省略)
a(丸囲み) バッチコントロールカード上の量初と最後の伝票番号の範囲外の伝票番号を入力した場合である。データの混入・伝票番号パンチミスが考えられる。a(丸囲み) b(丸囲み) バッチコントロールカードのパンチミス、他のバッチカードの入力、伝票番号のパンチミスが考えられる。
c(丸囲み) 〔伝票番号>WAのとき。(欠番がある。)〕
データの脱落・混入、伝票番号のパンチミス、カードセット時にカードの順序が乱れたなどが考えられる。