福島県教育センター所報ふくしま No.53(S56/1981.10) -018/034page

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2 検証の方法
   実験学級と統制学級を設定する。
 ア 実験学級
   彩色の段階で色彩図表を製作させ色彩のもつ感情や性質を理解させ.またOHPを使用し,同一風景を投影し各種の色彩をかぶせてそれぞれの感じのちがいを理解させる。 
 イ 統制学級 
   彩色の段階で参考作品を中心に話し合わせ,対象のとらえ方や配色上のくふうをさせる。
   実験学級および統制学級での授業記録,抽出生徒の作品及び製作態度を比較しその変容を明らかにし検証する。

3 検証授業計画
 ア 題材名  校内生活から(構想図)
 イ 目標
    校内での生活経験から絵になるようなイメージを構成させるとともに画面の組み立てや表現技法などをくふうさせて表現する能力をやしなう。
 ウ 指導計画(総時数16寺間)
  (ア)主題のよみとり・・・・・・・1時間
  (イ)題材の決定と短文化・・・・・1時間
  (ウ)アイディアスケッチ・・・・・3時間
  (エ)下絵・・・・・・・・・・・・4時間
  (オ)彩色・・・・・・・・・・・・6時間(本時1/6)
  (カ)鑑賞・反省・・・・・・・・・1時間
 エ 指導過程(斜体フォントは統制学級における指導、太字フォントは実験学級における指導)

段階

学習内容活動

時間

指導上の留意点

準備資料

感受 1本時のねらいをつかむ 5 ○前時までの学習の流れを把握させイメージをほりおこさせるために文章化したものを読ませる ○アイディアスケッチ○思い出の短文
  ○主題の確認 ○イメージをどのようにとらえ、どのように画面に組み立てようとしているのかを確認する  
  ○強調と省略 ○画面の中の物と物との関係を考えさせイメージをより深めるための手だてを考えさせる

 

 
構想 2参考作品により配色の見通しを立てる

○季節感の表現
○材質感の表現
○用具、材料、筆跡など着色技法上のくふう

 

(15)

 

○表面的な彩色におちいらぬように配慮する
○彩色用具の正しい使い方ができるように基本的な心がまえをしっかり身につけさせる

○先輩の作品

○テキスト(p10図版

  2’OHPや色彩図表による配色決定

○主調色、混色、明度、彩度の理解
○色のもつ寒暖
○遠近感、材質感の表現

 

(15) ○印象に残った場面がいきいきと表現できるように混色や重色着色技法など完成までの見通しを立てさせる

○対象の固有色にこだわらずイメージの色を大切にし表現させる

○OHPカラーシート○自作色相表
○自作シート
表現 3主題にせまった彩色をくふうする

○技法上のくふう
○混色・重色のくふう
○対比による色の変化をとらえる

25

○表現の基礎的能力を養うとともに表現の可能性の発見や拡充につながるように配慮する。

○言葉による理解だけでなく視覚的・体験的にとらえさせる

○絵具一式

○アイディアスケッチ
○下絵作品


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