福島県教育センター所報ふくしま No.53(S56/1981.10) -028/034page
ア ねらい
特別活動の指導を重視し.努力目標「豊かな心とすすんで実践する態度の育成」につとめる。
イ 方法と内容
○児童会活動 木曜日6校時 1単位時間活動又は1/2単位時間活動
・代表委員会・全校児童集会・計画委員会・各種委員会(保健、飼育栽培.放送、新聞,購買.図書、整備,体育)
・選挙管理委員会
○奉仕活動 木曜日6校時 1単位時間活動又は1/2単位時間活動
・清掃緑化計画による奉仕活動
・校舎移転計画による奉仕活動
・学校農園作り奉仕活動
○「学年(学級)の時間」土曜日3校時
・(1)の「学年(学級)の時間」の項参照
3「学年(学級)の時間」の学年目標
学年.学級の特性並びに発達段階を考慮しながら.授業を通して目標の具体化に努める。
ブロック目標
学年
学 年 目 標
低学年 教師との交流をもとにした遊びや交流の拡大,集団意識の向上をねらいとする楽しい活動を通し、 集団の中の一員としての意識を育てる。
(仲がよい、みる、聞く、カを合わせる。)1
1.楽しい活動を通して仲間意識を育てる。 2.楽しい活動を通して満足感や充実感を育てる
2
1.自分で考え.みんなで考え,そして協力する癒度を育てる。 2.集団活動を通して.仲間意識を育てる。
3.楽しい活動を通して仲間意識を育てる。
中学年・高学年を省略する。
※( )は目標を支える要素的なもの
(2)授業の組織
1 興味.関心、希望を尊重する事前活動
この時間の活動が.児童の自主性を伸ばし成員間の協カ、連帯感を育てながら.喜びと満足を得ることをめざし.活発に展開されるためには.この事前活動をどうしても大事に扱わなければならない。
1 活動内容集め(活動名調べ)→2 活動内容の整理、選定→3 活動内容の提示(予告)→4 実施計画の作成
これは学級会活動の事前活動に似ているが.ねらいとする点が異なる。教師は活動内容を提示する場合,この活動が,自主的で内容の深いものとするために、見通しをもたなければならない。低学年は低学年なりに.興味.関心を呼び起こし、すすんで活動する態度を、学年がすすむにつれて.自分たちでこういう事をやってみようという.自主的で.積極的な活動が展開されるよう,充実した事前活動の積み重ねが必要である。
2 活動内容(活動名)設定の場
活動内容の設定は.年間計画を参考に,児童の興味.関心、希望で設定される。
3 活動単位
学級単位を基本とするが機会や場によって学年単位で実施する。その運営は自由なものとする。
4 活動のプロセス(基本型)
児童の興味,関心 →自分たちで計画→自分たちで実践
児童の活動は,興味、関心から出発し.自分たちで計画,実践する一連の活動を通じて.生き生きと活動できる活動のプロセスが必要である。それは、それぞれの機会や場で.それぞれの立場で創意と工夫を生かしながら主体的に活動できる過程だと考えられる。