福島県教育センター所報ふくしま No.55(S57/1982.2) -025/034page

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<考察>
本校では1学期と2学期末には努力目標の達成度の把握を中心に評価をし、3学期末には総合的な評価を実施してきた。
調査結果では、2の1学期末と2学期末が38%、4の1学期末と2学期末から3学期後半が29%、5の前期と後期が18%となっており、1学期と2学期末を中心とした年2回の評価実施を望む者が合わせて85%となり、1の毎学期末が3%、3の学年末がO%と、年度末にかかる評価実施を望む者はほとんどいない。
これは3学期は期間が短い上に、高校入試にかかわる準備や指導、卒業式、教職員人事関係、年度末事務整理、次年度のための準備事務等と校務が多忙をきわめ、学校経営評価の総括審議に十分時間をかけられず、形式的で深まりのないものになりやすく、改善策も次年度の計画に十分生かしきれないことへの反省によるものであり、年度末をさけて評価を徹底させたいとの意図がうかがえる。

<改善案>
学校経営の過程を動態的にとらえ、形成的評価をするために年間を通じた継続的な評価活動にしたい。

改善案
4. 評価の領域
調査4 学校経営の評価を実施する場合、本校としては特にどのような領域(または項目・内容)を取り上げたらよい.(または取り上げる必要がある)と思いますか。下記の該当するらんに○をつけて下さい。これ以外にある場合は書いて下さい。
No.
教育活動
回答数
%
 
No.
教育活動
回答数
%
評価領域
評価領域
1
教育目標
32
94
 
15
学校経営
21
61
2
教育課程
30
88
 
16
経営方針
6
18
3
学年・学級経営
26
76
 
17
校務分掌
23
67
4
教育組織
3
9
 
18
各種委員会
11
32
5
各教科の指導
27
79
 
19
職員会議
18
53
6
道徳の指導
24
71
 
20
研修・研究
26
76
7
特別活動
26
76
 
21
施設・設備・備品
19
56
8
生徒指導
29
85
 
22
環境整備
9
26
9
健康・保健衛生・安全指導
20
59
 
23
学校予算・会計
18
53
10
情報教育
3
9
 
24
学校事務
22
65
11
生徒活動
11
32
 
25
教職員
14
41
12
校外生徒会
2
6
 
26
PTA・地域社会
17
50
13
学校行事
25
74
 
27
学校経営評価
12
35
14
評価活動
7
21
 
     

<考察>
ア. 80%以上の回答があったものは1の「教育の目 標」、2の「教育課程」、8の「生徒指導」である が、これは学校教育が教育目標を効果的に達成す ることを目指して行われることから重視されるの は当然のことと思われる。また生徒指導の領域が 特に高率であるのは中学校における生徒指導の重 要性を認めているためであろう。
イ. 70%以上の回答があったものをみると、「学年、 学級経営」、「各教科の指導」、「道徳の指導」、「特 別活動」、「研修・研究」の領域である。
ウ. その他として記されたものは「授業時数の確保 と補欠授業」、「中体連等対外行事」、「第3体育」、 「日課表」があった。

(2) 学校経営評価票 (試案)の作成

1. 学校経営評価票(試案〉作成の基本的な視点
ア. 学校経営評価は、学校経営の質的な改善 と充実をねらい、評価結果が学校経営の現 状を確認し、次の経営計画や実践の改善に 生かされるものにする。
イ. 評価の領域は、教育活動に関する領域と 経営活動に関する活動の両面から学校経営 が総合的に評価できるように構成する。
ウ. それぞれの評価領域を計画一実践一評価 という一連の循環過程としてとらえ、評価 とそれに基づく改善を有効にするために評 価小領域を設定する。
エ. 何を評価するのかの評価項目の視点を精 選して基本的事項にしぼり、視点に基づい て評価の観点となる要素を明確にして評価 項目を作る。
オ. 評価を効果的にするために、チェックリ スト法と文章記述を併用する。

2. 評価領域の設定
ア. 学校教育は教育目標の達成を目指した組織活動であり、それを支えるものとして、教職員の経営参加意識や目標達成意欲など高し、・モラールが必要である。<
イ. 教育目標を効果的に達成するために具体的計画が必要であるが、その中核は教育課程であり、教科指導・道徳指導・特別活動と教育課程外の生徒指導など機能としての


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