福島県教育センター所報ふくしま No.55(S57/1982.2) -026/034page

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  教育活動が考えられる。
ウ. 教育活動を有効適切にするためには、教職員の研修活動、教職員が経営に参加して意志決定をする職員会議、校務を適切に達成するための経営の主体である教職員の人間関係や地域社会との連携・協力などの人的条件の配慮も大切である。
エ. 学校教育の効果を高める物的条件としての施設設備の整備や教材教具、学校予算の充実とその活用も重視しなければならない。以上の考えに立って15の評価領域を設定する。

3. 評価小領域の設定
教育活動や経営活動を、計画する、実践する、評価するという互いに関連し合った機能上の視点から評価するようにする。
(※ 評価小領域一覧表は紙面の都合上略)

4. 評価項目・観点の設定
ア. 評価項目数は、客観性と実用性の上から活動の内容的なものにしぼり各領域10項目程度とする。
イ. 評価の観点は、それぞれの場面における望ましい行動や状況を分析して、内容が具体的にとらえることができるようにする。
ウ. 評価の観点は、教職員が主体的に自己評価する立場から自問自答するような表現形式とする。

5. 評価のしかた

ア. 評価段階
評価項目について次の4段階に評価する。
A(+2) そうしている
    非常によい (望ましく満足な状態)
B(+1) ほぽそうしている
    やや良好 (ほぼ満足できる状態)
C(-1) あまりそうしていない
    やや悪い (不満足な状態)
D(-2) そうしていない
    きわめて悪い (きわめて不満足な状態)

評定で「普通」または「まあまあである」「どちらともいえない」などの中間段階は除く。これは評価項目の観点の意味や内容がよくとらえられない場合やあいまいな場合には安易にこの段階に評価されやすく、客観性をそこねる恐れがあり、これを防ぐ意味である。したがって項目について評定できないものは評価段階に記入しないこととする。

イ. 改善策や意見
評価領域ごとに改善策や意見を具体的に文章で記述する。

6. 学校経営評価票(試案)
学校経営評価票(試案)

(3) 学校経営評価票(試案)による基礎評価の実施結果
別紙資料による。


(4) 学校経営評価票(試案)に関する調査
1. 評価領域と評価小領域
調査5 学校経営評価票(試案)の評価領域と評価小領域の設定は、本校の実態からみて適当と思いますか。付け加えた方がよいと思う領域・小領域やとりさってもよいと思う領域・小領域また改善すべき事項等があったら記してください。
 
1 適当と思う
2 どちらともいえない
3 適当と思わない
評価領域
28 (82%)
5 (15%)

1 (3%)

評価小領域
24 (71%)
7 (21%)
3 (9%)

<考察>
ア. 評価領域・評価小領域ともに「適当と思う」が70%以上の高率であり、「適当と思わない」は10%以下と極めて低く、領域設定の妥当性を認めている。
イ. 改善すべき事項としては、できるだけ精選・重点化をはかった領域設定による評価をしてほしいとの意見が多い(6名・18%)、削減してもよいという領域・小領域名を具体的にあげたものはおらず、総合評価の必要性を認めながらも評価領域が広いという感じからの意見と思われる。


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