福島県教育センター所報ふくしま No.55(S57/1982.2) -028/034page

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<研究報告>昭和55年度学校経営(A)講座

目標達成をめざす生活指標の設定と評価

保原町立保原小学校教頭 古内 敏夫

1. 研究の趣旨

教育目標の実現は、一人ひとりの児童が指標としてとらえ、自覚し、努力を積み重ねなければ達成されない。
本校は、学級数34、職員数50名、児童数1,250名の大規模校である。教育目標達成は全職員のねらいであるが、学期末や年度末の反省では、いつも望ましい結果が得られなかった。

54年度末における教育目標の反省を要約すると、
(1) 目標(指標)がひとりひとりに浸透していない。
(2) 目標達成にいたるまでの内容や手だてが不明確である。
(3) 目標達成の測定(評価)がはっきりしない。以上のことから、目標達成の手だて(内容、方法)を明らかにし、日々の教育活動のなかで実践し反省(評価)を重ねれば目標達成ができると考え、本主題を設定した。

2. 見とおし

教育目標達成の、ために「学年到達のめやす」(指標)や「各学級の指導内容」を明確にし、これをもとに児童一人ひとりが生活の指標としてとらえ、意識して努力を積み重ねれば主題にせまることができるであろう。

3. 研究の方法と対象

(1) 研究の方法
1. 教育目標設定と実践に関する文献研究
2. 教育目標の実践と評価に関する文献研究
3. 教育目標の学年到達のめやす(試案)作成と評価
4. 教育目標の学級における指標(試案)の作成と実践
5. 目標達成のための個人票作成と結果の考察

(2) 研究の対象
本校の全職員(50名)、全児童(1,250名)

4. 研究の結果と考察

(1) 目標達成の構想
教育目標は学校における教育の最高の理想像であり、最終的には児童各個入の到達の理想であり指標である。したがって学校におけるすべての教育活動において目標達成を指向しなければならない。学校における教育活動の主な単位は学年・学級であり、具体的な指導や評価の場も学級が単位となることが多い。教育目標実現について学年・学級担任の果たす役割はきわめて大きい。

研究の結果と考察

全職員が一丸となり目標達成に全力を傾注していきたい。特に学級担任、教科担任を主軸とする各教科等の指導および、生徒指導(日常生活指導)をとおして児童個々の目標達成をめざしたい。

(2) 教育目標の設定
昭和55年度の教育目標は、教育課程編成の基本方針(答申)の中核である人間性豊かな児童生徒の育成をふまえて、前年度までの目標を検討反省を加え、つぎのとおり設定した。

総括目標 基本目標 (教育課程編成の基本方針) 具体目標
      生命を尊ぶ子ども

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