福島県教育センター所報ふくしま No.57(S57/1982.8) -018/038page

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    をすることである。
    ウ たしかめをする
     予想にしたがって実際に確かめていく段階である。この段階では,教科書,参考書既習事項,既有の知識・経験など,あらゆる方法によって確かめられるのである。
    エ まとめをする
     学習事項を整理し,まとめることも大切であるが,確かめたところで必ず考察するようにさせる。これは,確かめに対する自分の考えを述べることによって,思考を定着させ,質を高めることになり,さらには新しいテーマへの発展になることを期待するからである。
     最終的には,前述のようなノートを,子ども自身の手でつくり出すところにまで到達しなければならないが,子どもの実態を考えたとき,いくつかの段階をふんで指導する必要があると判断し,次のような指導の段階を追うことにした。
    (ア) 教師がノートのとり方を指示する段階(7・8月)
     「課題一予想 − グループ学習 − たしかめ − まとめ」
    (イ) 四つの段階をおさえて指導する段階(9月〜12月)
     「テーマ − 予想 − たしかめ − まとめ(自分の考え)」
    (ウ) 自分自身でつくるノートを指導する段階(1月〜3月)

        (ノートの例)
    (ノートの例

  1. 検証授業の計画
    ア 小単元名  新しい工業地域
    イ 目 標  (省略)
    ウ 指導計画 (総時数11時間)
     ・ 水島工業地域     …… 3
     ・ 製鉄所の生産のようす …… 3
     ・ 工業用地・用水,輸送 …… 3
     ・ 新しい技術      …… 2
    エ 仮説との関連
     本単元では,まず,工場や工業地域の分布の様子をとおしてみた,わが国の工業生産の全体的な特色を理解させる。さらに,「新しい工業地域」では,指導要領の内容(2)の ア を受け,工業の盛んな地域の具体的事例として,そのとり上げた地域において工業生産が実際にどのように展開しているのか,具体的にとり扱うことになる。
     具体的事例として,「水島工業地区」をとり上げ,この地区の生産活動,立地の様子をとらえさせる本小単元に,探究の過程をあてはめて学習を進めるようにさせる。
    オ 指導過程
    段階

    学習活動・内容

    1. 新しい工業地域としてとり上げる地区についての学習計画をたてる。
    ・ とり上げる地域 − 瀬戸内工業地域・水島工業地区
    時間

    1
    指導上の留意点

    ・ 学習地域を決めるにあたっては,工業生産額に注目させ,瀬戸内工業地域を調べようとする意欲を高める。
    仮説との関連

    ・ 小単元を見とおした学習計画を立てる。
    (ア)


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