福島県教育センター所報ふくしま No.58(S57/1982.10) -023/038page

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(教師用調査)
項目 調 査 の ね ら い 調 査 内 容 研究との関連
新数育課程と諸教育活動  新教育課程実施1年間をふりかえり,その趣旨の理解状況及び,授業の実際を調査し,県内教師の一般的傾向についてまとめ,充実・改善の方向を探る。 3 年間指導計画作成上の配慮事項及び指導活動に対する意識の実態
4 新教育課程実施後における諸活動の変容状況
5 創意を生かした教育活動の時間の運営状況とその効果
 新教育課程の編成・実施
 創意を生かした教育活動の時間のもつ効果

(生徒用調査)
項目 調 査 の ね ら い 調 査 内 容 研究との関連
創意を生かした数育活動の時間  創意を生かした教育活動の時間に対する生徒の反応及び,感想を調査し,生徒の側に立ったこの時間の運営改善の方向を明らかにする。 3 創意を生かした教育活動の時間の必要性放び,その評価  創意を生かした教育活動の時間の運営に対する評価資料

4 教育課程評価の周辺

 教育課程評価についての研究推進に当たって,はじめに,どのようなことを問題にしたか,これまでの理論研究の一部として紹介する。

(1) 教育課程評価の重要性
 小学校指導書教育課程一般編では,教育課程の評価と改善について,特に章を起こし,詳しく解説している。また,小学校教育課程一般指導資料(昭和56年2月) でも,相当な紙数をさいて具体的に説明している。このことは,とりもなおさず,教育課程評価の重要性を意味し,教育現場におけるその推進について期待の大なることを示すものにほかならないだろう。(註 1)このように現在教育課程評価の重要性が強調されている背景は何であろうか。

 このたびの教育課程の基準の改善に示された趣旨やねらいの実現には,各学校における教育課程の編成・実施のすべてにわたる創意工夫や,直接指導にあたる教師の創造的な実践力に期待するところが極めて大きいとされている。この創意工夫の視点の一つとして,小学校教育課程一般指導資料では,次のように述べている。

 「・・・各学校の教育課程は,それぞれの学校の教育目標の達成を目指して編成されるものである。学校の教育目標が教育課程の編成・実施に有効に機能するかどうかは,それがどのような手順により設定され,教育課程の編成や実施にどのように具現化され,その評価・改善がどのようになされるかにかかっている。‥‥‥」

 このことからも,各学校においては,自校の教育課程への関心を一層高め,その編成・実施・評価さらに改善について,これまで以上の努力を集中することが望まれるのである。即ち,日々の教育活動の全てに,そして,その基本をなしている教育課程について,常に吟味・検討を加えながら効果的な展開を図るよう努めなければならないのである。このような考えにたって,教育現場の教育課程の編成−実施−評価に至る教育課程経営の現状を直視する時,教育課程評価の意義が大きく問われるものであり,その重要性があらためて認識されるのである。先の小学校教育課程一般指導資料において,次のように明示していることは,教育課程の評価と改善が,新学習指導要領のもとにおいて,いかに重視されているかを示すものとみてよいだろう。

 「・・・特に,新学習指導要領では,各学校の創意工夫を加えた教育課程の編成,実施が期待されるので,各学校は自らの教育課程の充実のため従来以上に教育課程の評価と改善に取り組む必要があろう。・・・」

(2) 教育課程評価をめぐる二つの問題
 教育課程評価を実際に行うに当たって,評価の対象・観点などを具体的にどうするかのまえに,はじめに明らかにしなければならない問題が二つあるように思われる。その一つは,教育評価と教育課程評価のかかわりの問題であり,もう一つは近年の教育課程評価に関する新しい思想としてのアカウンタビリティーの問題である。そして,この二つの問題は,「教育課程は,本来児童・生徒の学習能率を一定の方向に沿って効果的にするた


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