福島県教育センター所報ふくしま No.58(S57/1982.10) -027/038page

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    (3) 文意にしたがって精査する。 ・ 文意や学習問題にしたがって文章を読み深める。
    ・ 教材をたてわりにしたり,よこわりにしたりして,各部分及び各段落(場面)を精査する。
    ・ 文章表現をおさえながら,登場人物の心情を考えたり,場面の情景を想像したりする学習などが多面的に行われる。



    (4) 文意を確認する。 ・ 感想文を書いたり,角度づけをした方向からまとめたりして,学習問題を整理する。
    ・ 朗読によって解決されたことや検証されたことを確認し,さらに深く味わうようにする。
    (5) 読みの技能や言語事項の整理と練習をする。 ・ 教材文に出てきた文型,文字,語句の練習を徹底する。
    ・ 終末の感想文や意見文を書いたり,発表会や朗読会を聞いたりちて,学習の深まりや変容をとらえる。
    (6) 学習をまとめ,さらに発展する。 ・ 学習ノートをまとめたり,目標による評価をしたりする。
    ・ 補充教材や図書による読書指導に発展させる。

    1. 第2年次は21回の授業研究を実施し,研究公開では,全学扱が学年ごとの同一単元で,「調べる」「手だてを持つ」「深める」「まとめる」といった各段階の授業を公開した。

    (3) 第3年次の研究(昭和57年度)

    1. 児童の表現力の実態を学力検査,作文力諸調査等で洗い直しする。
      ア、 5月中旬,全校一斉に,学年別題材による「作文力実態調査を実施し,観点ごとの評価をした。
      イ、 58年2月に同一方法で実施し比較検討する。
    2. 当該年度は文章表現力にしぼり,基礎的、基本的な力を伸ばすための作文指導計画の自校化や言語環境の改善をめざす。
          <作文指導計画 2年生の例>
      作文指導計画 2年生の例
    3. 機関誌「はぐくみ」(7月21日現在44号)の継続発行などを通じて望ましい研究推進のあり方を研究する。
      機関誌「はぐくみ」

    3 研究の具体的事例

    (1) 第2学年における音読指導の実際

    1. 2年生の重点到達目標
      ◎ 文章の内容を考えながら音読すること。
      ○ 時間的な順序,場面の移り変わり,事柄の順序などを考えながら表現したり聞いたりする。
      ○ 人物の性格や場面の様子を想像しながら音読すること。
    2. 単元名 2年「空色のたね」(5月教材)
       「深める段階」(前述の基本過程参照)では,次頁のような音読の観点や到達のめやすをおいて授業実践をしてある。


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