福島県教育センター所報ふくしま No.58(S57/1982.10) -029/038page

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    指導計画
    設 問         学級
    A B
    1 2 3 4
    1 もうまん画は卒業した 1 1 1 1 4
    2 適当に読んでいる 12 24 13 15 64
    3 読んでも気にならない 4 3 3 5 15
    4 やはり気になっている 10 2 8 9 29
    5 さかんに読んでこまる 5 5 7 5 22

    (資料 2) まん画を読んでこまっている子どもの母親たちの声の録音
    (資料 3) 持っているまん画の数のグラフ

    イ、「でもまん画はとても楽しい、本当に読んではいけないか」について話し合い,200字程度の文章にまとめる。
    (資料 4) よいまん画,わるいまん画ベスト10
    子どものすきなまん画(人) おとながよいと思うまん画 子どもが悪いと思うまんが
    1 アラレちゃん 31 サザエさん 17 マイチングまち子先生 36
    2 機動戦士ガンダム 27 赤銅鈴之助 12 ゲームセンターあらし 19
    3 ドラえもん 23 月光仮面 9 少年ジャンプ・マガジン 18
                 

    ウ、 「では,どんな読み方をすればよいか」自分の考えをはっきりさせて200字程度にまとめる。
    (資料 5) まん画を読む1日の平均時間

    エ、 これまでに書いたものを意見文にまとめる。

  1. 結果と考察
     上記の調査資料のほか,教師の用意した資料などをいくつか使用しているが,毎時間の書いたものを推こうさせ,さらに組み立てを考えさせて書かせたため,比較的まとまった作文ができあがった。
     A,B学級の実態や担任がちがうため安易に比較することはできないが,A学級では長文や論理的な文章は少なかったが,比較的個性的な文章が目立った。また,これらの指導を通して,マンガを読む態度に変化があらわれ,読書指導としても役立った。

4 研究の反省と今後の方向

(1) この4月,第3年次研究をむかえたと思ったら,もう1学期が過ぎ去った。作文指導計画の作成や実態調査の洗い出しの最中,5年,6年の授業研究を実施した。過去2年間のつみ上げのおかげで,研究体制が早くでき,協力的な共同研究がすすめられてきた。

(2) 児童の表現力が伸びてきているという手ごたえを感じている。校内放送から流れる児童の原稿を読む声やノ一卜に書きこまれた文字を通して感じとれるし,また教師自身の授業姿勢が変容してきている。

(3) 第2学期は,予定された授業研究をもとに次の点について実践していきたい。

  1. 文章表現力の基礎・基本とは何か。本校児童の実態とどう結びついているかの研究。
  2. 児童がよろこんで書くという姿勢を作るには,どこをどう工夫すればよいかの研究。
  3. 第1学期の授業研究で問題化されてきた,物の見方,考え方を育てることや作文の処理のしかた(評価とはげまし)についての実践。
  4. おくれがちな児童に対する指導内容・方法と同時に力のある児童をさらに飛躍させる行事作文・日記指導についての実践。
  5. 地域の実情や児童の実態にそくした言語環境計画の作成。

5 参考文献


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