福島県教育センター所報ふくしま No.60(S58/1983.02) -019/038page

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正しくとらえ,教科部会や学年部会で対策を立てる資料がほしい。標準学力検査の偏差値の変容,知能との関係等を分析した結果の資料を作り,2か月後の研究協議会で公表してみてはどうか。(調査係) を作成し,2か月後の職員会議で発表し,全員で話し合った。
・過去5年間の標準学力検査偏差値の推移。
・知能検査結果との相関
・それぞれについての考察
・道徳の時間の指導が形式的になっているようだが,どうしたらよいだろう。生徒の実態に即した指導で実効をあげたいのだが。
・現在の生徒にみられる問題行動を道徳性の欠如が原因と考えた場合,何か指導上の工夫はできないか。(道徳係へ)
・職員会で,次の事項について提案し,共通理解を図った。
・本校道徳教育の目標の再確認
・重点指導事項の設定
・道徳の時間の充実の
ための方策
・研究協議会において「生徒の諸問題に対する道徳的側面からの指導について」の資料を提供し,研究協議を行った。

(4) 変容の調査と結果の考察
 1 調査と結果(本年度転入職員は除いて集計)
   調査1 学校全体をみて,本年度の校務分掌の仕事の進め方は,次のどれになりますか。
調査1グラフ

 調査2 あなた自身の場合,本年度の校務分掌の仕事の進め方は,次のどれになりますか。
調査2グラフ

 調査3 調査2 で,ア又はイと答えた人はその原因と考えられるものを1つ選んでください。
調査3グラフ

2 考 察
 わずか2か月間の実践で,この調査の結果得られた数値だけから結論を導くことは,はなはだ危険であるが,このことを念頭において考察を試みたい。
 ア,調査1 は,特に視点を与えて行った調査ではなく,極めて印象的なものにすぎない。又,一人一人の職員は,学校全体の動きについて,それほど目がとどいているわけではないので,あまり明確な回答は引き出せなかった。
 イ,調査2 は,一人一人の校務分掌事務の進め方を振り返ってみた場合についてであるが,約3分の1の職員が昨年度より活発であったという回答が得られた。これが指導助言とどのような関係があるかを明らかにするために,指導助言を行った係の回答を調べてみると,その60%が活発に行ったとしている。これが,すべて指導助言によって活発になったかどうかは明らかでないが少なくとも,この中の3つの係は,昨年度の実施状況が特に低く,何のはたらきかけもなければ,おそらく,昨年度並みの実施状況ではなかったかと思われる。
 又,「活発に進められた」と回答した10名中9名までが主任であることから,校務の処理が主任に偏っている実態が改善されずに残っていることがうかがわれる。
 これについては,「係内で分担して仕事を進める」ことを助言したが,「忙しそうだったので」とか,「自分で処理した方が早いので」と,分担させることを遠慮している様子がみられた。これについては,年度当初に,係内で分担を明確にする機会を


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