福島県教育センター所報ふくしま No.62(S58/1983.08) -028/038page

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 授業の展開事例を次に掲げる。

目標 1 元素を原子番号順に配列すると価電子数の等しいものが

 周期的にあらわれてくることを帰納的に理解できるようにする。

2 周期表(第1〜4周期まで)を完全に記憶する。

3 原子構造と電子式が正しく書けるようにする。

指導内容 1 価電子と電子式  

2 周期律と周期表

3 周期表の歌・歌唱指導

事前指導

指導に用いたTP(3)
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指導に用いたTP(3)

指導に用いたTP(4)
指導に用いたTP(4)

生徒の実態をふまえたTPの自作は苦しい作業であった。現在までの作製枚数は理科全領域で600枚になった。そして試行錯誤しながらの授業実践であったが成果は大きく現れ,従来の板書中心の授業では思いもよらない好結果が得られたことで苦労も一瞬に吹き飛ぶ思いであった。

 しかし,この方法も長く続けるとパターン化して新鮮さを矢なっていくことが予想される。それにかわる方法の開発についていつも留意していなければならない。いかなる方法でもこれに尽きるというものはただ一つとして存在しないからである。教育は人間をつくり,育てることが使命であり,私達も,「日々の成長と自己の変容」に目を向け,教師としてのありかたを探る作業としての授業改善に努力し続けていきたい。そして,目の前の生徒達が人として,「自己を開発していく生活」ができるような育て方をしていきたいと願っている。


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