福島県教育センター所報ふくしま No.63(S58/1983.10) -028/042page

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(3) 特別活動研究部
1 研究の視点
   特別活動における各領域の指導法を改善す ることにより,生徒一人一人が参加場面を多 くし,意欲を喚起させる生徒活動のあり方を追求する。

 2 視点についての考え方
 特別活動の目標は,「望ましい集団活動を通して心身の調和を図り,個性を伸長するとともに,集団の一員として自覚を深め協力してよりよい生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる。」ことである。
 これらの目標は,生徒活動,学校行事,学級指導の3つの内容が統合され相互に作用しあって達成されると考えられる。
 昭和57年度は特に「生徒活動」のあり方に研究の焦点をしぼり,教師と生徒が共に「やって良かった」「精一ぱいやりとげた」という共通な感動を呼び起こすような集会活動を運営することにより,学校生活に成就感を持たせ,ひいては学業指導の充実をねらってこの視点を設定した。

 3 研究の概要
 ア 集会活動の充実
 今年は生徒活動,学校行事,学級指導のそれぞれの目標を「生徒指導」という観点で見直し,相互に関連づけることにより生徒一人一人が何らかの形で意欲的に取り組める集会活動を実施した。
 ・目標関連図

目標関連図1
目標関連図2
生徒の主体的な行事へのとりくみ
生徒一人一人が参加できる集会活動

5.研究の成果と今後の課題
 試行錯誤の研究であったが,常に積極的,開発的な体制で研究できたことは成果である。
 生徒指導の根幹は何はともあれ実践活動そのものである。今後とも教師の共通理解と共通実践を基盤とした一人一人の主体性の援助と指導の重要性を痛感する。


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