福島県教育センター所報ふくしま No.64(S58/1983.12) -003/042page
ウ、教材と児童とのかかわり以上の視点で,教材(楽曲)についての理解を深め,歌唱指導のねらいをより的確にしたいものである。
(3)教材研究の実際−「教材カード」の活用−
歌唱指導において,児童の身につけさせたい教育内容をどの教材や教材群で指導すればよいかを見極めるためには,「教材カード」を作成して,常に活用できるようにしておくと便利である。
次の表は,小学校5年生の教科書から「荒城の月」を例に取り,「教材カード」にまとめたものである。
(4)「教材カード」と学習指導の実際
教材研究における「教材カード」の作成についてふれたが,学習指導の実際の場面でどのように活用していくか,その関連について表してみたい。
楽曲による題材の展開例として,「荒城の月」を題材とした歌唱指導を進めるに当たり,次の学習指導案を作成した。この指導過程の中で「教材カード」にまとめられた内容がどこで生きて働き,かかわりをもつかについて示したものが,次の「5. 学習の展開」(表3)である。
(「教材カード」と「学習指導案」の□の番号は同じものを指している)
<No. ○○ >