福島県教育センター所報ふくしま No.64(S58/1983.12) -018/042page

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調査2.授業研究の事前研究会,事後研究会のもちかた。
調査2の結果

〔考 察〕
 授業研究について「教職として当然のこと」という受けとめかたをしているのが,48%で,「研究の機会を得ることを喜ぶ」が,24%と授業研究を自分のものとして受けとめている姿勢がうかがわれる。授業研究の事前・事後のもちかたについては,「改善すべきである」が男子の方に多く,その内容としては,2−1−2方式の授業研究,研究の重点化,能率的な運営などがあげられている。

調査3.授業研究実施上の問題点(自由記述)
  • 集中して研究できる時間が欲しい。
  • 教材研究をもっと深める。
  • 授業のねらいをしっかり定める。
  • 前よりはわかってきたが,まだ理論上わかっていない。
  • 話し合いの焦点化
  • 研究テーマとの関連を考えていく。
  • その他
 
5.校内研修推進上の問題点
 
調査1.校内研修の推進上阻害しているもの。
 
(1)研究組織とその運営がよくない 2人 0人 2人
(2)各自が積極的に参加しない 3 2 4
(3)主題の設定と研究計画に問題がある 0 2 2
(4)研究方法がわからない 0 2 2
(5)研修のための時間が不足している 7 7 14

(2)改善策と実践
 現在の共同研究の盛り上がりは,おおむね良好としながらも,大部分の教師が研究のあり方を改善し,さらに研究を深めたいという研究の重要性は認めている。 そこで,次のような改善事項からせまってみた。

 
1.研修時間の確保の工夫に努める。
  • 研修時間の確保は,月、週の行事予定表に明 確に位置づけて実践していくと同時に,はじま りの時刻の厳守について全職員で共通理解を図 る。また,過サイクルの確認をする。
    • 毎週の水曜日を5校時限として研修の時間を確保する。
    • 金曜日の職員打合せ後,現職研修をもつ。
  • 毎週月曜日の学年会を活用する。
  • 長期の休業日を計画的に活用する。
 
2.研修組織の改善
  • 研究教科を理科にし,各部の責任分担を明確 にするとともに,個人研究が各部での共同研修 に反映されるように考慮した。 研修組織の改善
  • 各部の協議は,研究部員が中心となり,教育 研究部を通して緊密な連携を図り個人研究を共 同の場に生かすような配慮をした。
 
3.授業研究方法の改善
  • 授業研究の手順
    • 3−1−2 方式の授業研究の実践

1(四角数字)
 ↓
目標、解決策の検討 授業者が素案を提示
授業の方向づけ
学年部 (個人研究)
2(四角数字)
 ↓
授業案第1次検討会 授業テーマ、方向づけにそい目標、
過程などの検討
ブロック研究部 教育研究部
3(四角数字)
 ↓
全体事前研究会 目標 指導計画 実験・観察等検討
授業の観察の観点、分担
全職員参加
1(四角数字)
 ↓
研究授業 授業観察の観点による観察
1(四角数字)
 ↓
事後研究会 観点に焦点をあてて協議
2(四角数字) 事後研究の集約


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