福島県教育センター所報ふくしま No.64(S58/1983.12) -020/042page

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性別/項目レベル エ.ねばり強く イ.正しく認められ ア.みんなと向上した ウ.時間内でやれば オ.運動する方…
8 0 9 0 0
8 0 10 2 0
16 0 19 2 0

〔考 察〕
 3次レベルの「みんなと向上したい」がやはり多い。5次レベルの「ねばり強く」が男2名増えたこと,低次の欲求のレベルが減少したことを研修に対する認識の変容とうけとめたい。

調査4.2学期の校内研修の反省点をあげてください。(自由記述)
  • 過密ダイヤであったが,研究の方向づけができた。
  • 事前研究に十分時間をかけ授業の方向を確認した上でやることは有意義であった。
  • 研究授業をやってみて,また,参観してみて,ふだんの授業が大切であることがよくわかった。日常の授業改善なくしては授業研究の意味がない。
  • その他  (略)

(4)考 察
 いくつかの改善の試みをしてみたが,実践の日は浅く,むしろ今後の実践にまつ面が多いがいくつか考察してみる。

  1.  授業研究を充実したものにするためには,事前研究が大切であるということが全員理解したことは,大きな収穫であった。
  2.  3−1−2方式の授業研究の進め方は,時間的ゆとりがあれば有効な手段である。
  3.  「課題をとらえる」の段階を中心に各自研究の意図をもって小サイクル研究を進めたことは共同研修への関心の持続を図り,個人研修や日常の授業の成果となり有効であった。
  4.  過酷な研修スケジュールであったが,一人一人の研修意欲に支えられて成果をおさめることができた。
  5.  役割分担によって参加意識をもつことが意欲の向上につながった。
  6.  教職員の人間関係が,すべての活動の基盤であることを改めて痛感させられた。

5.今後の課題

(1)共同研修のテーマについて全教師の意見を吸い上げ,時間をかけても深く共通理解を図り,各人が主体的に取り組めるようにする。
(2)共通テーマを受け,個人として分担した課題への意識を明確におさえ,常に全体とのかかわりの中で,自己の課題解決に努めるようにする。

 研究主題に対する研究が不十分であり,しかも短期間での改善・実践であった。今後は,この講座受講の貴重な体験を生かし,研究方法をいっそう吟味して,残された問題点を解明するための実践研究を進めていきたい。

(前勤務校 桑折町立醸芳小学校)

イラスト  


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