福島県教育センター所報ふくしま No.64(S58/1983.12) -024/042page

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  1. 改善策による実践
<実践例1>  
生活反省会 3年A組 11月19日(金)
活    動    内    容 指   導
各部会 −学習部会の例−  
司会 今週の目標は「朝自習をしっかりやろう」です。
クラスでは「学習部で問題を作って渡す」でしたがどうでしたか。
・各部の話し合いのようすをみてまわる。
A 問題を作る人は決まっていて,皆んなの協力はなかったと思う。
B プリント作成は大変な仕事だ。  
司会 無理だったということですね。  
C クラスの中には,自分で勉強したいのをやればいいと言う声もある。  
D 全体会でクラスの意見を聞いたらどうですか。  
司会 ではそうします。今週の評価をして下さい。  
 
<実践例2>  
生活反省会 3年B組11月26日(金)
活    動    内    容 指   導
各部会 −規律部会の例−  
司会 次適の目標は「服装をきちんとしよう」です。
クラスでの具体的な活動はどうしますか。
 
A この頃.カバンのベルトを長くしている人が多くなったから,カバンをきちんとさせるようにした らどうですか。  
B ズックのかかとをふみつぶしてはいている人が男子に何人かいます。  
司会 ほかに気のついたことありませんか。  
C 服装面はいろいろ問題があります。  
担任
・ひとつのことがきちんとできるようになれば他のこともきちんと直すことが期待できることを話す。
司会 クラスでのとりくむものを決めましょう。
具休的方法も発表して下さい。
 
 
<考察>
 第1次調査,調査2「改善すべき点」として,おもなもの4項目指摘されている。
 これが,実践でどう展開されるようになったか,実践例1・2から考察をしてみたい。

ア、各部の目標設定が学級内のことだけで設定され……目標の設定は学校全体の立場から設定させたい。

  • 朝自習をしっかりやろう。服装をきちんとしよう,ということは,どういうことを実践すればよいのかその具体策はいろいろある。その1つか,2つに学級でとりくむことが,学校全体の目標達成に結びつくことになると考える。実践例から学校・学級の目標達成の手だてが図られるようになったのではないかと考えられる。

イ、生徒まかせの傾向が‥‥‥教師の指導の揚がなければならない。

  • 指導体制の改善について,教師間の共通理解を図ったことが今後の指導に現われてくると考えている。
    教師の姿勢が生徒の活動をより効果的におしすすめられるように援助・適応指導がなされるようになってきたようである。

ウ、リーダーの養成が必要である。

  • 生活反省会は,教育活動の一環としておこなわれるもので意図的,計画的,組織的にすすめられなければならない。そのためには,リーダーを養成する必要が考えられる。

エ、生活反省会の時間が30分では不足

  • 話し合いの柱を明確にし,精選して簡単にすすめるように改善を図ったが,話し合いの方法訓練に,もっと指導がなされる必要がある。
(3)改善後の結果と考察
  1. 変容調査の結果
    ※第1次調査
    ※変容調査
調査1  「生活反省会」の改善により生徒指導に役立つものとなりましたか。
調査1の結果
調査1の内容  どんなことが生徒指導に役立ちますか。

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