福島県教育センター所報ふくしま No.64(S58/1983.12) -030/042page
- 学習指導要領の改訂に伴い,55年皮に本校独自のものを作成し,56年度の一年間,この指導計画により教科体育を実践した結果,改善の手を加え改訂版を作成した。
編成にあたっての留意点は下記の通りである。- ア、学年間の縦の系統を考え,各学年の領域の月別配当を統一するようにする。
- イ、月別領域時間配分を考慮する。
- 学習指導要領に準じた時間配分をもとに本校の実態も加味する。
- 同じ時期に,どの学年も同じ領域にする。
- 学校行事や季節などを考慮する。
- ウ、学習指導要領による指導内容の系統性を考慮し,一覧表をつくる。
- 特に低学年の基本の運動の内容をしっかりとらえる。
- 題材名,時間配当を考える。
- エ、単位時間どとの題材の組み合わせを工夫する。
- 低学年は2つ以上を組み合わせる。
- 屋内,屋外を考えて組み合わせる。
- 高学年のポール運動,表現,保健はなるべく単独扱いとする。
- 体操と他の領域を組み合わせる。
- オ、指導内容の段階的な位置づけを考慮する。
- 題材ごとに指導回数ごとの段階を設ける。
- 学年ごと,時間ごとの縦の段階にむりのないようにする。
- カ、ひとめで本時の指導内容と指導の段階がわかるように考慮する。
- 落ちなく,かたよりなく指導できるようにする。
- 学級差をなくすことができるようにする。
- 授業研究による指導法の研究
研究主題解決の根源は,教科体育の充実にあると思われる。そのためには,学習指導要領の体育科における改善点を考慮し,その意図するところを十分にくみ入れて授業に臨む必要がある。
そこで,子どもたちに,運動の楽しさ,伸びる喜びなどを味わわせることのできる授業を展開するために,次のような主題からおろしたブロックの目標をかかげ,日々の授業に取り組んできた。
- ア、主題解決につながる授業のすすめ方
- 適切な運動の質と量のある授業
- 楽しさ,喜びの味わえる授業
- 技能の向上がみられる授業
- イ、ブロックの目標
- 低学年 「楽しく力いっぱい運動する体育学習」
- 中学年 「仲良く力いっぱい運動し,伸びる喜びをめざす体育学習」
- 高学年 「課題をもち,考えながら取り組む体育学習」
- ウ、各学年ブロックのめあてに到達するための手だてを授業の中で実証し改善するために全職員による授業研究を実施している。
(2)業間体育
この運動をとり上げるようになった動機や目標,活動の方法には年々多少の変化がみられるが現行の実践について記すことにする。
- ア、前半(10分)と後半(10分)に分けるとともに週や曜日により,学年体育と全校運動に分けて実施する場合と学年が通しで実施する場合の組み合わせで行う。
- イ、学年体育の場合,指定された場所,施設用具の活用のしかたは,学年の計画で行う。