福島県教育センター所報ふくしま No.65(S59/1984.2) -023/042page

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イ 自由記述
 評価観点による客観的な評価を主体としながらも,自由記述による主観的な評価も併用し,評価結果の数量的処理だけにかたよらないようにし,多面的な評価をする。
  1.  学校経営評価票と評価結果の集計(例)
    評価領域 POS 評 価 要 素 評   価   観   点 評 価 集 計 %
    5 4 3 2 1
    研修 計画 1.研究主題の設定 研究主題やサブテーマは,児童の現実の問題や教師の共通にいだいている問題をとらえている。 10 46 41 0 3
    2.研究計画の作成 研修の方法,日程,時間などを明確にした推進計画が具体的にたてられている。 15 44 38 3 0
    実施 実践活動 3.研修時間の確保 研修にあてる時間は,月行事,過行事に明確に位置づけられ,年間を通じ適切に確保されている。 5 36 49 10 0
    4.研修意欲 個々の教師が意欲をもって,研修に積極的に参加している。 7 36 54 3 0
    5.リーダーの助言指導 リーダーの指導助言が適切に行われ,研究の効果を上げている。 7 49 39 5 0
    6.組織的,継続的な実践 共同研究組織(社会)では,全校,ブロック,学年相互の関連がはかられ,継続的に研究をすすめている。 13 42 40 5 0
    7.授業研究の方法と効果 授業研究は,事前,事後の研究が組織的に行われ,研究によって解決されたことがら,今後の問題点が明確にされている。 13 33 44 5 0
    8.研究会への参加と効果 研究会などへの参加は計画的にすすめられ,日常の指導の場に生かされている。 10 28 59 3 0
    研究成果 9.研究成果の活用 研修の成果が日々の教育活動に生かされ,児童の望ましい変容となってあらわれている。 5 33 49 13 0
    10.教師の指導力の向上 個々の教師が厳しく反省しながら研修し,自己の指導力の向上に結びついている。 8 52 40 0 0
    評価 11.成果の確認と改 善点 研究効果が確認され,改善すべき問題点が明確にとらえられている。 5 24 60 11 0
    12.研究実践記録の累積 研究記録や資料などの累積を図り,いっでも活用できるようにまとめられている。 11 42 42 5 0
    自由記述 ・教師個々の実践的テーマを持った研修計画に支えられた全体研修こそ,研修の質の高まりが期待できる。
    ・授業研究における事前,事後研究がパターン化している。児童の変容をデータをもとに話し合うような手だてが必要である。
    考 察 ・校内研修は,個人研究がその基盤となって効果を上げることができる,個々の教師が研究課題を持って研修をすすめることが望ましい。
    ・研究主題は,教師,児童の今日的課題に即して設定されなければならない。

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