福島県教育センター所報ふくしま No.65(S59/1984.2) -029/042page

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     護者との連携を密にする
  1.  絶えず方法の適切性や全体としての進路指導が効果的にすすむられているかどうか,また,生徒の進路発達を促進できたかどうか評価する

 以上の研究方法に基づいて,各領域にわたる過去5年間の本校の進路指導を分析・研究することによって生徒の個々の進路に対する意識・態度などを的確にとらえ,その実態に応じて,進路指導のあり方や実践の仕方を求めながら,望ましい進路希望の育成に努め,進路の選択・決定に適切な指導・援助を与えるようにしたい。

4.57年度の研究内容と実践の概要

 57年度の研究内容として,(1)進路指導に対する認識理解の適正化と指導体制の確立,(2)生徒の実態に即応する進路指導の効果的実践の2つをとりあげた。 具体的には,自己評価票を用いて進路指導部員およびHR担任のための自己評価を行った。在校生には,「高校生の描く未来像−その進路と大学進学について−」のアンケート調査を,卒業生には,在学中うけた「高校進路指導について」の追跡調査を行った。(詳しくは第1分冊参照)

 〔1〕進路指導部員のための自己評価 進路指導主事を含む進路指導部員(14名)のための自己評価として資料2−6に示すような自己評価票を作成した。この票は,大項目として10項目,小項目として50項目で構成し,評定はすべて5段階,評価者はできるだけ客観的に厳正にチェックするようになっている。

 (資料1)評価のダイヤグラフ
(資料1)評価のダイヤグラフ
(注)
  1 最低値は5点・外円が最高値.中央の点線は中央値
  2 大項目の評点平均を線上の該当個所にマークし,10項目のマークを実線で結ぶ
  3 中央値の点線ラインを目標に,活動のあり方を検討するとよい

 〔2〕HR担任のための自己評価
 HR担任のための自己評価票で,HR担任には進路指導部と違って,進路指導だけでなく,生徒指導をはじめ,学級経営的な幅広い職務がある。このため,盛り込まれた活動は,HR担任がHRで行う進路指導の最少限度の必要事項を押えて,項目を設定している。評価は,個人評価をさけ,各学年会での協同,相互評価の方法をとった。

(資料2−a) 評価基準
100〜80 全般にわたってきわめて計画的,効果的ではあるが,なおいっそうの充実を期すること
79〜60 全体としてのレベルは高いが,低い観点の改善に努めること
59〜40 学校全体の進路指導と関連づけて,全般的に改善を図ること
39〜20 不十分な観点をまず重点的に改善し,全体のレベルアップを図ること
19〜5 HR不在。各観点とも根来的な改善努力を図ること


(資料2−b) 自己評価整理表
(資料2−b) 自己評価整理表

(資料2−c) 評価のダイヤグラフ

(資料2−c) 評価のダイヤグラフ


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