福島県教育センター所報ふくしま No.68(S59/1984.10) -017/038page

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ウ 本時の授業
検証授業(1) 第1時
(ア)題材 「常識」全文
(イ)本時のねらい
  1. 学習の目標と手順を確認させる。
  2. 全文を通読して,話題の概略を文章化させる。
(ウ)指導過程
   (太枠は仮説の働くところ)
学習活動・内容 時間 指導上の留意点
1.本時の目標を確認する。
2.読解手順の講義を聞く。
5分

30分
2での説明内容
 1.自己診断票の項目に従って,手順を説明する。
 2.要点と細部の見分け方の類型を示す。

検証授業(2) 第3時
(ア)例 題材 「常識」全文
(イ)本時のねらい
 本教材の学習目標達成に必要と思われる学習課題を,班別の話し合いによって作成させる。
(ウ)指導過程
学習活動・内容 時間 指導上の留意点
1.本時の目標を確認する。
2.班別で話し合って,学習課題を作成する。
(1)係分担を決める。
   司会・朗読・語句説明・要点説明
(2)各自持参した課題カードを,頁・行ごとに切って並べ台紙に張る。
(3)上記の課題一覧表を使用して話し合い,解決する。
(4)担当小段落の学習課題を作成する。
(5)課題設定カードに記入して提出する。
3.次時の予告を聞く。
5分 1.共同学習の意義を説明し話し合いの態度について注意する。
2.学習課題作成の手だては事前に示しておく。
・意味不明の語句や内容
・要点不明のとこ
・みんなで考えたいところ

    ↓
カードに清書させる
    ↓
印刷→配布

検証授業(3)第4時
(ア)題材 「常識」 第1・2小段落
(イ)本時のねらい
 生徒作成の学習課題を用いて1・2段落を共同学習させ,「メールツエルの自動人形の中にほ,人間が隠れている。」というポオの推論を理解させる。
(ウ)指導過程
学習活動・内容 時間 指導上の留意点
1.本時の目標を確認する。
2.自作課題集を用いて調べ読みした内容を持ち寄って1・2段を班別学習で読み取る。
3.全体学習をして1・2段の読みの修正や深化を図る。
4.自己診断票に記入して提出する。
5分

20分

20分

5分
3.教師の司会・指導によって,班の発表や指名を交え学習課題を解決させる。
学習課題とその解決例
ア 「常識」という語は,日常生活でどのような意味合いで用いられるか。
イ どのような話題を扱った文章か。
ウ 1文と2〜4文とは,どのような連接関係か。
エ 7行の「それ」の具体的内容は何か。また,述部はどの語か。
オ 「一定の既知事項の必然的な発展には,一定の結果が避けられぬ」とは,どのようなことか。
カ 8行の「そういわば」は,どの語とどの語が頬同の表現であることを示しているか。
キ 「天狗ども」とは何のことか。
ク 1・2段落の要点を書け。
ケ 1・2段の連接関係を説明せよ。
ア 辞書の定義や用例を挙げさせ,善悪両用の意味合いで使用されていることに気付かせる。
     ↓
 この文章では,どちらの意味か。またそれは,何段でわかるのか考えさせる。
イ 反復されている語句に注目させる。
ウ 参考プリントの類型を使って考えさせる。
エ〜カ 次のような対応関係を図示させて,解明させる。
対応関係


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