福島県教育センター所報ふくしま No.70(S60/1985.2) -015/042page

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数を占めていることは,学校の教育目標の具現化についての具体的な手だてや指導の場についての研修と実践を積み重ねることにより,教育目標の具現化が一層はかられると思われる。

3.教育目標は,生徒の日常生活の中に浸透していると思いますか。

意識調査1

−考察−有意義な学校生活を送らせるためには,計画的・継続的な指導が必要である。生徒の日常生活の中に,学校の教育目標が完全に浸透していないのは,前記調査Aにみるほか,教師の,教育目標具現化に対する姿勢のあまさもあろう。

4.学校の教育目標の具現化について,今後,どのような手だてが必要だと思いますか。

ア 教師,生徒がともに具体目標を理解していること。
イ 教師集団の共通理解の場を定期的に設けること。
ウ 生徒自らも相互に反省し合う場を設けること。
エ 具体的な指導を実践する場を計画的に設けること。
オ 評価の基準となるような具体的な到達目標を作成すること。

−考察−年度末の反省にもみられたように,全職員が一致して共通理解のもとに実践をはかるためには,教師集団の共通理解を得るための場が欲しいという意見が強く,生徒に対しても,教育目標の理解と実践意欲の高揚のため,相互に反省をし合う場を設けて欲しいという意見もある。

 以上が学校の教育目標の具現化についての教職員についての意識調査と結果の考察である。(7月23日実施)

 これらの実態から,校長として,次のように取組むことにした。まず,学校の教育目標具現化のための到達目標を策定すること。次に,教師と生徒が,共に具現化のための意識が高揚し,実践をはかる組織を作ること。さらに,学年経営において,学校の教育目標の具現化を意図した行事の計画とその実施である。

 (2)学校の教育目標具現化のための到達目標の策定

1.評価の基準

ア 日常の生活実践を通して到達が可能なもの
イ 具体目標に照らし,4〜6項目にする
ウ わかり易い文章表現にする
工 生徒の自己評価を容易にするため,3段階評価とする

意識調査3

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