福島県教育センター所報ふくしま No.70(S60/1985.2) -035/042page

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を接続する。

 イ.電極をセットし,ペトリ皿に水をいれ,ワニ口クリップで電池に接続する。(モーターは回転しない。)

 ウ.ペトリ皿の中にいろいろな電解質(NaClなど)を少しずついれ,ガラス棒で溶かしていく。(回転板が回転し,OHPの拡大投影により電流が流れていることがわかる。)

3.活用の利点

 ア.生徒の身近にある素材を使っているので,興味,関心が高められる。
イ.対照実験に連続して本実験が行えるし,回転板の回転によって電流の流れを目で確認できる。
ウ.イオンの存在が視覚を通して理解でき,電解質,非電解質の区別もできる。

3.演示用TP(生物分野)の紹介

(1)準備するもの

・カラープレート(4色)・接着剤など

(2)作成手順

 図Vに示されるように,ハサミやカッターでカラープレートを切り,接着部を接着し作成する。

図V「染色体モデル」・図W「減数分裂の過程」

(3)活用の実際

1.関連単元

・「生殖」(減数分裂について),・「遺伝と変異」(遺伝子の連鎖とくみかえについて)

2.活用の手順

 ア.減数分裂の実験観察の後,図WのTPシート上に分裂の過程にしたがって染色体モデルAをおいていく。(染色体のくみ合わせにも留意する。)
 イ.図VのA,Bおよび図WのTPシートを用いて,遺伝子の連鎖とくみかえ現象について動きを重視して説明する。(染色体モデルに遺伝子の記号を描いておく。)

3.活用の利点

ア.実験観察のモデル化により定着の度合いが高められる。
イ.モデル化により遺伝子のくみかえが具体的に理解できる。

4.演示用TP(化学分目)の紹介

(1)準備するもの

・カラープレート(4色,透明),・釣用ナイロン糸(0.5号),・接着剤など

(2)作成手順

1.カラープレートを切り,図Xに示されるようなA,B,Cの部品をつくる。
2.AとBのジグザグの切れ込み部分は,アの高さを調節するためのものだから特にていねいにつくる。
3.Bの左右の端に,ナイロン糸を接着する。
4.カラープレートを切り,図Xに示されるような原子,分子モデルをつくる。

天秤モデル

(3)活用の実際

1.関連単元

・「物質の量」(原子量,分子量について)

2.活用の手順

ア.CをTPシートワクに固定し,Bをセットする。天秤モデルの皿に入れる原子,分子モデルの種類,数によりアを調節する。

イ.原子,分子の相対的質量に応じて,左右のナイロン糸を引き,上下動を調節する。

3.活用の利点

 原子量,分子量のような相対的かつ抽象的な内容を,動的なモデルにより,興味,関心を高めさせながら,具体化することができる。


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