福島県教育センター所報ふくしま No.72(S60/1985.8) -016/038page

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びが期待できると考え,学校の立地条件を最大限に活用する方向で努力した。
(4) 体力つくりの生活化を図るためには家庭における実践も重要と考えて,家庭や地域の協力を得るために各種の方途を講じた。

3. 研究の主な実践内容

(1) 教科体育

  1. 器械運動を重点に取り上げた。
    重視した主な理由は
    • 「できる」「できない」がはっきりしているので,できたときの喜びが大きく子どもたちの自主性や向上心,協力性を育てるのに向いている。
    • 進歩の度合いがはっきりと現れ,目標を持った取り組みが容易である。
  2. 課題を持って取り組む子どもの育成を目指した。
     自主的な取り組みには,常に目標がしっかりととらえられていることが大切である。学習カードやがんばりカードを作成して与え,学習の見通しや順序をはっきりと示し自己評価もできるように工夫を加えた。
  3. 一番遅れた子どもを大切にした。
     本校の子どもたちのレベルは 学習指導要領の例示よりもはるかに上回っているが,どの学年にも,仲間と同じ歩調でついていくには非常に努力を要する子どもがわずかながらいる。私たちは,この子どもたちをひとり残らず例示の段階まで引き上げることを一番のねらいとして授業に取り組んできた。
  4. 授業研究 一人一人の子どものつまずきを的確にとらえ,適切な手だてを与えられるように実技研修を通しての研究や2箇学年合同の授業の試みなど10名の教師が一丸となって実施してきた。
(2) 業前・業間体育
  1. マラソン
     毎朝10分間実施しているが,トラックを走った距離をカードに記入させ,めあてと励みを持たせている。県庁所在地を通過した子どもの表彰や毎週のチャンピオンの朝の会での賞賛など工夫をして実施している。マラソンには,東北一周1,200km,日本縦断1,600kmの2つのコースがあり,早い子は九州に入っている。
  2. 業間体育
     毎日2,3校時の授業の間に25分間設けている。子どもたちに楽しい学校生活を味わわせるのに大きなウェイトを占める時間と考え,自発性や子ども自身による発想や活動を重視すると共に創意工夫によってマンネリ化を防ぐ配慮もしている。

実施していることの主なものは


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