福島県教育センター所報ふくしま No.73(S60/1985.10) -022/038page
・弱アルカリ性合成洗剤
・中性洗剤
3 水,熱.日光に対する線維の性質について調
べる。(15)
○水,熱,日光に対する性質も織維により特徴が
あることを表などにより分からせ,繊維製品の
取扱い絵表示との関係に気づかせる。
エ 検証授業〔3〕第3期
(ア)題材 布地や汚れに応じたせんたくのしかた
(イ)本時のねらい
○上着の汚れや布地に応じた合理的な洗い方があることがわかる。
○清潔な衣服を身につけるため,すすんでせんたくをしようとする意欲をもつ。
(ウ)指導過程
太字フォント は仮説との関連
段階
学 習 活 動 ・ 内 容
時間(分)
指導上の留意点 評価( )
問題をとらえる 1 白く洗いあがっている給食用白衣と黒ず
んでいる給食用白衣を見比べて課題を設定
する。
○ 白く洗いあげるためにはどんなことに
気をつけて洗えばよいか。5
0ポリエステル65%,綿35%の混紡製品の給食用
白衣で白いものと黒ずんでいるものを提示し,
白く洗いあげるための条件があることに気づか
せる。見通しを立てる 2 白く洗いあげるためにはどんなことに気
をつけなければならないかを考える。5
0洗剤の量,洗い方,ほし方については十分気を
つけて洗ってあることを知らせ布地に原因があ
るのではないかと予想し,布地に意識をむけさ
せる。
(布地の種類に原因があることに気づいたか)実証する 3 どうしてそうなったのか実験をして確か
める
○ 0.05%濃度の洗剤溶液(標準使用量
の与)100ml中すすを耳かき1〜2杯程
度入れよくかきまぜる。
○ 布を入れて2分後と5分後にとり出す
○ 汚れのつき具合いを調べる。20
○グループ実験とする
○布は,綿,ポリエステル,綿とポリエステル混
紡の三種類について実験する。
○再汚染のようすがよくわかるようにするため洗
剤液の中に油を1〜2滴入れるとよい。
(布地の再汚染の原因がわかったか)4 実験結果から再汚染を防ぐ洗い方につい
てまとめる。
○ 洗剤液の中では短時間で洗うこと
○ ひどく汚れたのとは別にして洗うこと
○ 汚れがひどい時は洗剤液で二度洗いす
ること○布地の変化をカードに書きまとめる。
○くりかえし洗濯した時の再汚染率のグラフを使
いよりはっきりさせる。
○洗剤で汚れがおちないと解釈する児童がいる時
があるので洗剤液中の汚れが布に付着した状態
であることをはっきりさせる。
(布地に適した洗い方がわかったか)身につける 5 えり,そで口などの汚れの目立つ部分は
どんな洗い方がよいか考える。
○ 部分洗い(手もみ洗い,はけ洗い)
○ 二度洗い10
6 上着の洗濯のしかたについて確認する。
○ 洗剤の種類○ 上着の洗濯は,洗い方,しぼり方,ほし方が下
着の洗濯方法と異なる点があることを確認する。