福島県教育センター所報ふくしま No.74(S60/1985.12) -023/038page

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11 3日(木) 東洋学園祭 ・本校生徒22名(ボランティア活動)
4日(金) いも煮会 ・富岡養護学校児童生徒45名参加
7日(月) PTA会員の富岡養護学校訪問 ・学校見学
・懇談会
27日(日) 富岡養護学校学習発表会 ・30名参加
12 19日(月) 富岡養護学校ヘクリスマス・カード送付 ・本校生徒より養護学校全児童生徒へ
2 10日(金) 第2回意識調査 ・変容の追跡
17日〜18日 研修視察 ・先進校視察,
 千葉県我孫子市立湖北中,
 船橋市立豊富中
3 6日〜7日 特殊教育理解推進指導者講習会 ・国立教育会館,校長出席

(3)第2年次(昭59)の主な経験

活  動  内  容 備       考
4 14日(土) 生徒交流委員会 ・班別の名簿作成と第3回交流会の進め方について
18日(水) 全休研究協議会 ・第2年次の研究推進と第3回交流会の実施について(職員の共通理解)
18日(水) 意識調査 ・第1学年の生徒に対する意識調査の実施(変容調査の基礎資料)
23日(月) 策3回交流会(お花見交流会) ・交流グループの編成
・夜の森公園を中心にして実施
  富岡養護学校 86名(小学部・中学部)
  本校生徒 308名
27日(金) 映画会 ・映画「盲ろう児」を1年生が観賞
 (2,3年生は3月に観賞した)
5 25日(金) 生徒交流委員会 ・富岡養護学校の運動会の参加について
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  7
3日(日) 富岡養護学校運動会 ・本校交流委員会等の生徒37名参加(ボランティア活動)
19日(火) 映画会 ・障害児教育記録映画「小さな輸,大きな輪」を観賞(全生徒)
19日(火) 第3同意識調査 ・変容の追跡
21日(土) 全体研究協議会 ・研究のまとめと作成のための分担
・第4回交流会の実施案の大要と当日の日程と授業者の決定
・公開授業と指導者の決定
8 22日(水) 生徒交流委員会 ・第4回交流会の持ち方と班別活動計画の作成について
31日(金) 富岡養護学校訪問 ・交流委員(各班長.生徒会役員)54名が富岡養護学校の先生方から各班の活動内容について事前指導を受ける。
31日(金) 富岡養護学校との懇親会 ・両校職員 50名参加
9 7日(金) 第4回交流 ・本校においてグループごとの交流
7日(金) 授業研究 ・学級会活動(3A)松崎教諭
・学級指導(1B)高橋教諭
7日(金) 全体研究協議会 ・授業研究と交流教育のあり方
・指導
  県教育庁養護教育課主任 指導主事 斎藤真先生
  相双教育事務所指導主事 野澤光男先生
・富岡養護学校職員 6名参加
11日(火) 第4回意識調査 ・変容の追跡
10 9日(火) 研究推進委員会 ・第5同交流会の持ち方について富岡養護学校との打合せ後の具体案の確認
19日(金) 富岡養護学校訪問 ・交流委員が第5回交流会の各班の活動について事前指導を受ける。
21日(日) 体育祭 ・東洋学園の児童性徒22名が参加
30日(火) 心身障害児理解推進校,発表会 ・授業,交流会の公開と研究発表

7.交流教育の実際

(1)生徒計画書の 1例
生徒計画書の1例

(2)3年のある男子生徒の作文と考察

<第1回交流>
 養護学校の生徒には,ものすごく小さな子などいろんな子がいたけど.あの子たちは大人になったらどうするかが心配だ。そんなことを考えると涙がでてくる。
<第2同交流>
 ぼくは養護学校の生徒がことばでは言わなくても体を使って話すことを知った。
 例えば.ぼくが抱きあげて降ろすと,すぐ足を上げたり体をくっつけてきたりした。どんな子にも心があるんだなと思った。そして養護学校の子どもは,自分たちにない心を持っている。
<第3回対抗>
 障害者とのふれあいは.とても大切なことだ。また障害者の人も一緒に働くことができるのだから.変な目で見たり笑ったりしないで対等につき合うべきだ。
<第4回交流>
 はっきりいって今度の交流会は大成功だった。それは,今までいやがられてばかりいたのに,今日は喜んでくれた。一番喜んでくれたのは音楽を聞くことだった。よだれをたらしながら喜んでくれた。ぼくたちも頑をひねって考えたかいがあった。
 今日は特に一刀君を本当に満足させられたと思う。一刀君をおんぶしてあげたことで,心が通じたような気がする。

<考 察>
 この作文にもみられるように,回を重ねることに生徒の変容を見ることができる。
 生徒は,実践を通して養護学校の生徒の姿を自分の目で確かめながら理解推進のステップをより確実なものとしている。ある時は「驚き」「不安」を抱き,また「喜び」を感じながら……。教師の危惧する慨念的理解を,生徒たちの純粋さははるかに越えているのかもしれない。


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