福島県教育センター所報ふくしま No.77(S61/1986.8) -023/038page
消防団長である末永氏を訪ね,消防団と町との協力,範囲,主活動等を取材してきた。幸い末永氏は移在住である。また船引消防署も訪ね,署員から取材した。
イ VTRの撮影
●移地区の消火設備・‥…通学路にもあり目にする機会も多いが,それが何のために,誰が設置したかまでの意識はない。さっそく役場支所を訪ね,場所を聞き,次のものを収録した。
・防火水そう ・防火せき
●消防署の中の設備…・・・子どもたちは,実際に消防署内を見学したことがないし,生活経験からその必要性も感じていなかった。そこで,次の設備を収録してきた。
・車庫内外の様子,設備・司令室
・仮眠室・事務室内の様子・掲示物(これらは,署員との対話形式で収録したので,重要な資料の1つになった。)
●消防団活動の撮影
地域の協力体制という視点からも重要な活動である。団長の紹介により早朝5時からのポンプ操法訓練を収めることができ,これは子どもたちにとって新鮮な驚きとなった。下位児童のS子は,まとめの作文で
と書いており,また,上位児童T男は,
消防団の人たちは, 朝5時に起きて練習しているんだなあ。 初めて 知りました。消防団の人は 本気で やっているなあと思いました。
中位児童のK子は,
VTRを見て.ロポットみたいに すばやく やっているので びっくり しました。
と,よく観察している。これらVTRの資料は,時間や労力もかかるが,それによって,子どもたちの学習意欲は必ずや喚起されると言えるだろう。
あんな朝早くからで つかれないのかなあ 。動きもしゃきしゃきしていて, なまけている人はいなかった 。
<魅力ある授業展開のために>
ア 「校内たんけん」をする
普段見通している校内の消・防火設備を探して歩く活動はグループ毎に熱心に学習していた。
イ 教頭先生の話を聞く
教職員も学校から火災を出さないよう週番活動をしたり,防災計画を立てたりしていることを話していただいた。
5 自己たしかめ
〜自己たしかめは主体的な学習態度を育てる〜
<自己たしかめを取り入れた段階的なノート指導>
やる気の無い子は学ぼうとしない。教師は勉強することをきびしく強制する。すると,ますます主体的学習態度が欠如していく。当然の結果である。これを改善するには,評価の改善が糸口となる。なぜならば,