福島県教育センター所報ふくしま No.78(S61/1986.10) -011/038page
2 子どもは,どんな発達の過程をたどるのであろうか。
主 な 特 徴 乳 児 期
1歳○母子関係
・相互的,両者の満足感と幸福感○母と一体化 ○人見知り
○母親に対する独占的な愛情○自立の初歩
・離乳
・おむつの離脱幼 児 期
○ひとり遊び
○集団ひとり遊び
・平行遊び
・集団の中でそれぞれ別の遊び
○協同遊び
・集団生活の経験
・ごっこ遊びままごとなど○母子分化
・いっとき一人でもいられる
○母子分離
○子ども同志の世界
○女性的行動を示す
・母親への同一視
(母親の言葉・しぐさのまね)
○父や母との結婚願望
○積極的な性役割のとり入れ
○分離不安
・母親と離れる不安
・母親の後を追い泣く
○異性の親からの愛情を求める・歩行
・言葉
・愛着
○第一反抗期
・他人の存在意識
・保護干渉への感情的抵抗と攻撃
・ナイフで果物の皮を自分でむこうとする
○感覚・運動的知能
・おもちゃを動かすと音がでる喜び
○前操作期
・自己中心的思考
・論理的操作できない児 童 (学 童) 期 6歳
○組織的遊び
・仲間遊び
・ソフトボールのチーム○自我の芽生え
○両親や周囲の人々の役割を知る○同性の親のまね
○異性への関心と男女の対立
・無視…さける
・対立…さからう
○同性の友人
・ヒーロー
・ヒロイン
○同性の年長者へのあこがれ
・リーダー
・スター
○性差へのとまどい
○にらめっこの恋へ
・てれかくし
○片想いの仔牛の恋
・異性に対するはじらい○自己中心性の脱皮
・人の話をきける
○ギャング・エイジ(徒党時代)
・組織的な仲間集団
・個人生活,交友関係の重視
・仲間の影響力が親や教師のカをしのぐ
・親からの離脱
・秘密の場所
・ルール
○具体的操作
・脱中心的思考
・客観的思考へ
・一対一の対応
・順序性
○身体発育の加速化と性差
・女子のほうが早い(初潮)
○第二次性徴青 年 期 12歳
25歳
○社会的文化的
○自分自身を知る
○望ましい大人をモデルとして見習う
○価値観・世界観
・理想の追求
○理想と現実の調整○同性の友人への密着
○異性へのあこがれと不安
・歌手・スター等への関心
○仔犬の恋
・異性に対する旺盛な好奇心
○大人の恋へ
・未来志向
・独占願望
○第二反抗期
・自我意識し反省的な自己意識
・親・教師への反抗○形式的操作
・形式的抽象的思考
・仮説的な想像可能
もし…ならば…である女子…
・体のまるみ
・乳房の発育
・わき毛,陰毛の発育
男子…
・骨格,筋肉発達
・変声
・ひげ,わき毛,陰毛の発達
・射精(この表は後載の参考文献をもとに作成)