福島県教育センター所報ふくしま No.78(S61/1986.10) -025/038page
研究実践校の紹介 ゆとりと充実をめざす教育課程
<自ら学ぶことに喜びと意欲を持たせる授業はどうあればよいか>田島町立荒海小学校
1 はじめに
本校は昭和59年度に福島県教育委員会より,教育課程研究校の指定を受け,標記のテーマを研究主題として,2年間にわたり研究実践してきた。
もとより学校教育の全領域において研究を進めるべきものではあるが,当該年度における校舎改築,教職員数など種々の事情により,特に算数及び道徳の時間のあり方の改善をとおし,自ら学び意欲的に取り組む児童の育成をめざしたものである。
2 研究計画の概要
研 究 主 題
―ゆとりと充実をめざす教育課程―
<自ら学ぶことに喜びと意欲を持たせる授業はどうあればよいか>
算数 数学的な思考力を高める操作活動のさせ方と指導過程の工夫 道徳 道徳的心情を豊かにする資料活用と指導過程の工夫
具 体 的 目 標 1 ひとりひとりが問題意識をもって学習に取り組む児童の育成
2 操作活動を通して,多様な見方,考え方のできる児童の育成
3 ひとりひとりの思考過程を大切にし,協力しあって活動する児童の育成
1 ひとりひとりがねらいを的確に受けとめ,問題意識をもって考える児童の育成
2 資料を通して共感したり葛藤したりしながら内面的に価値を自覚する児童の育成
3 日常生活において道徳的に望ましい行為を実現しようとする児童の育成
3 研究実践の概要
(1)教育課程の改善点
1 教育目標具現化への努力
ア 全体計画及び学年・学級の実践計画の見直し
イ 各教科・道徳・特別活動の目標への具体化
ウ 児童の到達目標への評価・反省の実践
2 ゆとりと充実をめざした教育課程の編成
ア 日課時間の工夫
a ゆとりある時程 b 授業 1単位時間45分
○授業間の準備 10分
○給食時間 45分
○食後の休憩 30分
○清掃 25分
○放課後の活動 45分〜90分
b 前期・後期による二期制採用
イ 創意の時間の改善
a 朝の活動{8:00〜8:20)
月 全校朝の会 火 1/2学級指導
水 衛生検査 木 朝の自習
金 朝の読書 土 週の反省
b 業間活動(10:00〜10:15)
月・水 マラソン(めざせ日本一周)
火・金 なわとびマスゲーム
木 愛校活動(奉仕作業)
(※雨天の時,体育館で小学生体操)
土 牛乳給食
c 伸びゆく活動(火曜日6校時)
月 | 題材 | 活動内容 | 時 | 担当者 |
4 | ○活動計画を立てる | ○これからの活動計画について話し合う | 2 | 各学級 |
5 | ○一人一はち運動 |
○一人一はち運動の計画や準備をする ○じゃがいも栽培計画を立てる |
1 1 |
各学級 各学級 |
6 | ○読書発表会 | ○自分の読みたい本を読んで、感想文を書き、発表会を開く | 3 | 各学級 |
7 | ○七夕祭り |
○七夕について話を聞く ○全校集会を開く |
2 | 全校生 |
月 | 題材 | 活動内容 | 時 | 担当者 |
○音楽集会 ○集団訓練 |
○校歌,応援歌の練習をする ○行進, 体操の練習をする |
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音楽部 体育部 |