福島県教育センター所報ふくしま No.78(S61/1986.10) -028/038page

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イ心情化を図るための発問
段階 発 問 の 観 点 具 体 的 発 問 例
気づく 生活経験とそのときの気持ちについて.ふり返らせる
※直接資料から入る場合.資料の補説や視聴の観点を明らかにする
○〜したことはありませんか
○そのとき.どんな気l持ちでしたか.
○〜でうれしかったり,いやだったりしたことはありませんか.
考える 主人公の考え方や感じ方に共感させたり,批判させたりしながら.自我関与させ.価値を自覚させる。 ○ ○○は.どんな気持ちでいるだろうか
○ここで.○○はどんなことを考えているだろう.
○ ○○は迷っているようだけど何を考えているだろう
広げる 本時の価値についての直接経験あるいは間接経験を発表させる ○〜してよかったと思ったことはありませんか.
これまでに.〜しているのをみたことはありませんか
○〜したことはありませんか.そのときの気持ちは.
高める 実践への意欲づけをする.
余韻をもたせる
※特に子どもの反応は期待せず.実践への意欲づけとともに.余韻をもって終るようにする


ウ指導方法の工夫
  ○役割演技や動作化の工夫
  ○意図的指名をとり入れた話しあい
  ○低・中・高に応じた学習形態
  ○体験や資料による説話の工夫
  ○道徳ノートの活用

3 道徳的実践の指導
  ア「よい子の生活」
よい子の生活
 子どもに一日の生活をふり返らせめあてにそって生活できたかを反省させる。担任は子どもの実態をみて個人指導を行う。
 定着度の低い項目については,全校的に指導をしてきた。

  イ 地区奉仕活動
    自分たちの地域に対して奉仕することにより,勤労に対する心地よさを感じさせるとともに郷土愛を育てる。
    駅,道路,公会堂などの清掃
  ウ 心に残る話を聞く会
    郷土田島において,様々な業績のある方の話を聞くことで,新鮮なふんいきの中,子どもたちの心をより豊かにする。
  <昭和60年度>
   ○「肖像画制作をとおして」室井尊光氏
   ○「田島万古焼について」 室井勝三氏

4 研究の成果と今後の課題
(1)研究の成果
 1 教育目標達成の構想が明らかにされ,すべての教育活動がより意図的,計画的に実践されるようになった。
 2 教育計画や月別,週別学校運営計画表等の作成と活用によって,全職員見通しをもった取り組みができ,活動内容の充実が図られた。
 3 特別活動や創意を生かした教育活動の計画が整備され,体験学習などの実践を通して,子どもたちの中に自主的に活動する姿が多く見られるようになってきた。
 4 算数,道徳の授業が「おもしろい。」「好きになった。」という児童が多くなり,学習活動が活発になってきた。
(2)今後の課題
 1 教育課程全体が全教職員の共通理解のもとに実践されるために, 計画―実践―反省 の機会と場を運営計画の中に位置づける。
 2 教育の施設設備や環境を整備し,体力,学力,実践力のより一層の向上を図る。
 3 各教科等に応じた学習のし方の指導と主体的な学習態度の育成を図る。
 4 児童をより深く理解することや変容を確実にとらえるよう努力する。

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