福島県教育センター所報ふくしま No.78(S61/1986.10) -032/038page
(3)授業の実践
<本時の目標>
「三平方の定理」を,面積の関係と辺の間の関係の両面から理解させる。
1 直角三角形の斜辺を1辺とする正方形の面積を,直角をはさむ2辺の平方の和として導くことができる。
2 直角三角形の斜辺を1辺とする正方形の面積は,直角をはさむ2辺をそれぞれ1辺とする正方形の面積の和であることを説明できる。
3 直角三角形の3辺をa,b,C(cは斜辺)とするとき,等式 が成り立つことを指摘できる。
4 「三平方の定理」を簡単な問題の解決に適用できる。
(4)考 察
1 「教えたい」ものから「学びたい」ものへ
「教える」べきものとしての「三平方の定理」について,私には「教えたい」こととして3つあげることができる。
○図形的な面と代数的な面とを統合的に把握させ,数学的な考えにふれさせること
○定理の習得により,図形考察の視野を広めること
○高校への発展性があり,今後の応用が広いこと
これらの内容が,さらに生徒たちにとって,
<指導過程>