福島県教育センター所報ふくしま No.79(S61/1986.12) -004/038page
○下着を着用しない傾向に反省が加えられる。
○教材の視覚化は「驚き」「感動」を与え,結果的には実践的態度へ高まり,次時への自主性・意欲へとつなげることができる。
3 手造りせっけん −廃油(食用油)の活用−
廃油を使ったせっけん造りを通して,洗浄の原理・洗剤の成分・種類等特徴を理解させ,生活化へと発展させる。又消費者教育の視点から教材化が図れる。ここでは3通りの方法でせっけん造りを試みた。
(1)短時間でできるせっけん
a エステルケン化法‥・・・・(高校向き)
<試料>廃油(※ヤシ油)5g,水酸化ナトリウム20%溶液10ml,エチルアルコール10ml,飽和食塩水(水100ml+食塩36g)
<器具>ビーカー,菜ばし,小さじ,ヌッチェ 吸引びん(ろ紙,ロートでも良い)
<方法>
b ケン化法
<試料>廃油100g・水酸化ナトリりム17g
<器具>小鍋・菜ばし・温度計
<方法>
(原理)油脂をアルカリでケン化し,せっけんとグリセリンを得る。
(2)時間をかけて多量に造るせっけん…C
<試料>廃油1.5リットル※でんぶん(飯,うどんなど茶椀1杯位),水酸化ナトリウム250g
<器具>1斗缶,木の棒(約1.5m長さ),水温計,やかん
<方法>