福島県教育センター所報ふくしま No.80(S62/1987.2) -011/038page
やりと意識している部分を対象とする検査
○投影法(描画をさせたり,ある絵を見せたりするなど)・…・・主に無意識の部分を対象とする検査等があり.対象とするものがそれぞれ異なっておりますので,その目的に応じて使い分けることが大切です。
更に心理検査には,次のようなものがあります
検査の目的
種 類
内 容
身体・生理面のこと 健康調査など 身体面の自覚症状を知る 心理面のこと 知能検査 個別式と集団式とがある 性格検査 性格を判断する 問題性予測検査 問題傾向の早期発見,診断を目的とする 不安傾向診断検査 不安の傾向を測定する バウムテスト 一定の用紙に描かれた樹木画をもとに.発達面,性格面を検査する 人物画テスト 人物をひとり描かせ、それをもとに知的側面、情緒的側面を検査する 環境面のこと 親子関係診断検査 家庭における人間関係を診断する ソシオメトリックテスト 学級内の人間関係を知る 生き方に関すること 道徳牲検査など 道徳牲などについて知る
なお,くわしい内容につきましては,当教育相談部ヘご連絡ください。
3 教育相談における心理検査の活用
さて,それでは,実際の教育相談では,心理検査をどのような場合に用いるのでしょうか。
そのいくつかを紹介しますと
○面接や観察では得られない資料の収集をしたいとき
○面接や観察で得られた資料の検証をしたいとき
○診断.指導仮説,指導援助の方法の決定や検証をしたいとき
○カウンセリングの経過の把握をしたいとき
○今後の児童生徒の考え方や行動の状況の予測をしたいとき
といった場合が考えられます.
また.教育相談の流れの中では,次のように位置づけて行うことが考えられます.