福島県教育センター所報ふくしま No.80(S62/1987.2) -020/038page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

(ウ)指導過程
指導過程
(2)検証と考察
1 検証の観点
 ア 実験に対する意識がより高まったか。
 イ 化学の観察・実験において,問題解決のための推論に重点をおいた指導をしたことが効果的であったか。
 ウ 事前・事後・把持テストで学習効果があがったか。
2 授業の考察
  今回の実験の内容は少し複雑であったが二酸化炭素は呼吸や燃焼,飲料水,鍾乳洞など生活にも関係しているものであり,事前の指導と問題解決のための推論をさせたこともあって,生徒は生き生きとして実験に取り組んでいた。しかし,「実験の内容が複雑だった。」「計算が複雑だった」という感想もあった。このことについては予想されたことであったが,事前の指導内容については十分に検討を進めていきたい。
3 アンケートと事前・事後・把持テストの結果
 ア 授業後の実験についてのアンケート結果 く表6><表7>
<表6> 実験に対する関心
実験に対する関心
                   ↓
               そんなに好きでない5%
<表7> 探究の過程において重要と考えている観点
探究の過程において重要と考えている観点
 イ 事前・事後・把持テストの結果
事前・事後・把持テストは同じ問題で実施したものである。
把持テストは事後テストの3週間後に実施した結果である。く表8>
4 結果の考察
 ア アンケートの結果について
 事前のアンケートの回答に比べて,「実験は好き」41%「実験は好きなほうだ」54%を合わせると95%になり,実験に対する関心は高まったと見ることができる。今回の実験のような,理論的な実験を嫌

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。