福島県教育センター所報ふくしま No.80(S62/1987.2) -023/038page
4 研究の内容
(1)全体構造図
(2) 内容
1 勤労生産学習の効果的な指導法の工夫
2 生産物の利用のあり方
3 児童の変容の調査
4 地域,家庭との協力,連携
(3)組織
(4)年次計面
59年度 (初年度)
○勤労生産学習の共通理解 ○研究全体構想と研究計画の樹立
○部i門別計画と作物栽培の実践活動
○実態調査の計画と実施
○勤労生産学習の指導法の工夫
○教育課程との関連
60年度 (2年次)
○反省に基づく実践活動 ○変容の実態調査
○地域・家庭との協力連携
○研究の公開発表
○研究のまとめと実践の発展
61年度 (3年次)
○反省に基づく実践活動 ○指導法の工夫と実践の発展
○地域・家庭との協力連携
5 実践の概要
本校における勤労生産学習のねらい
主題設定の理由でも詳しく記述してあるように.恵まれた環境を生かして,土にふれ,植物にふれさせることにより,自然を愛し,働くことの喜びや尊さを体得し,豊かな心情とたくましい実践力を育てる。更には,実践を通して様々な協力の体験をし,そのことから助け合うことの大切さも認識させる。
1.土に親しみ働くよろこびを知る 2.安全に気をつけ助け合って仕事をする 3.人々のふれあいを大切にする心を育てる 低学年 1.たねをまいて育てた植物をいたわりをもって世話をする 2.自分が育てた植物が大きくなっていくよろこびを味わう
1.自分でできる仕事はすすんで手伝う 2.いわれたことをよくまもって仕事をする
3.まわりに気をくばりけがをしないように仕事をする
1.上級生の話をよくきいて仕事をする 2.友達となかよくして仕事をすすめる
中学年 1.植物の成長に関心を持ち喜んで栽培にとりくむ 2.自然のめぐみに感謝し収穫のよろこびを通して働くことの喜びと大切さを味わう
1.上級生の話をよくきき相談しあって仕事をする 2.きまりを守って自主的に仕事をする
3.用具の扱い方に注意し安全に仕事をする
1.自分の仕事に責任を持つ 2.上級生に協力すると共に下級生の面倒も見る
高学年 1.植物の栽培を通してその成長の仕組みを知り進んで栽培しようとする 2.ひたいに汗することによって働くことの大切さを知り植物の成長と収穫の喜びがあることを知る
1.仕事に計画性を持ち下級生をいたわりながら仕事を進める 2作業のねらいや手順を考え積極的に仕事をする
3.常に周囲に気をくばり安全の確認につとめて仕事をする
1.たてわりグループのよさを生かしリーダーとしての自覚と責任を果たす 2.自然やお世話になっている人に感謝や尊敬の心を持つようにする
(2)教育課程との関連
1 努力目標との関連
ア 努力目標の5と6
5 豊かな心で思いやりのある子ども
美しいものや清らかなものを大事にし,崇高なものを尊び,自然のすばらしさを知り,愛護の心をもつ。
対人関係では,人を差別しないで偏見を持たないでだれとでも公平につき合う。また,人の立場や気持ちをわかり,広い心で過ちを許せる。