福島県教育センター所報ふくしま No.80(S62/1987.2) -027/038page

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出し,それをもとにノート等による誤等分析を併わせて行えば,一単位時間の中で形成的評価を適切に,しかも,客観的に行えるであろう。
(4)SP表の結果をCEL分析にかけることで,一人ひとりの学習の推進を適切にとらえれば,個に応じたきめ細かな指導をすることができるであろう。

5 研究の内容・方法
(1) 一単位時間における指導の個別化について
1 指導過程の終末段階における学習内容の定着・適応の場を指導の個別化を図るための場としてとらえる。
2 問題を解く能力の差に応じて指導の個別化を図るために,教師による直接指導とパソコンによる間接指導の2つの方法を組み合わせる。
3 パソコンチェックの段階では,形成的評価問題を個々に机上で解き,解けた児童から順次パソコンに向かい,パソコンによる間接指導を受けるようにする。
4 問題を早く解けた児童がパソコンにより学習を進めている間を利用して,教師は,理解の遅い児童や誤りの多い児童への個別指導に当たる。
(2) 一単位時間における形成的評価について
1 形成的評価問題としては,数量化が可能な知識・理解・技能に関するものを取り扱うと共に,練習コース(コース1),評価コース(コース2),定着コース(コース3)の3つのコースを設けたプリントを作成し,コース1から取り組ませ,全部合格したところで次のコースに進ませるというように,順次形成的評価が受けられるようにする。
2 形成的評価問題のパソコンチェックでは,その解答の正否をパソコンとの対話形式で確かめられるようにし,その正答率と正答に至るまでの実施回数により次に進むべき段階が指示されるようにする。
3 評価コース問題についてのパソコンチェックの結果を,全員が終了ししだいSP表に打ち出させることで,形成的評価が一単位時間の中で効率よく行えるようにする.
4 SP表の結果から学級全体の到達度を把握すると共に,誤答分析を合わせて行うことで,個人個人の学習診断を適切に,しかも,客観的に行えるようにする。
5 SP表の結果をCEL分析にかけることにより,個人の学習状況の推移を適切にとらえ,個に応じたきめ細かな追指導ができるようにする。
   パソコンチェック 概略フロー
パソコンチェック 概略フロー
6 研究の対象
(1)対象児童
 第6学年・男子7名・女子6名・計13名
            (昭和60年度)
(2)研究教科・領域
 算数科・数と計算

7 研究の実際
(1)パソコンチェックシステムについて

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