福島県教育センター所報ふくしま No.80(S62/1987.2) -029/038page
了 パソコンチェックから
・SP表からも分かるように,正答率は95.4%と高い。
・No.3,12,13の児童が1問ずつまちがったが,本時のねらいにかかわる本質的なまちがいをしたのはNo.3の児童だけであった。
(パソコンチェック結果)
イ CEL分析から
・コース1と2,コース2と3についての成長係数(S/F)と努力係数(E/?)の推移は.成長係数が1.016→0.952,努力係数が1.333→0.500という結果であった。
このことから,コース1からコース2に移るときには個別指導によりまちがいがかなり是正されたものの,不安定なものもまだおり.追指導が必要なことが分かった。
・タイプ別にみると,習得型(!)と効果型(E)で大部分を占め,理解が十分なされたとみることができる。しかし.不安定型(?)のものが3名ほどいるので.更に定着を図る必要がある。失敗型(*)はなかった。
9 事後テスト把持テストの考察(略)
8 研究のまとめ
(1)研究の成果
1 児童一人ひとりにとっての成果 (資料4)
ア上位児(No.4)の習得型と効果型の占める割合は,6つの形成的評価問題のすべてを通して80%以上であり.指導の効果が十分あったといえる。
イ中位児(No.13)の習得型と効果型の占める割合も平均すると83%と高く指導の効果が十分あったものということができる。
ウ下位児(No.2)の習得型と効果型の占める割合も,上位・中位児に比べれば低くなるものの,平均が77%も占めており,その上,他の児童に比べて効果型の占める割合の高いことから,教師による直接指導の機会が意図的に多く持たれたことが非常に有効であったということができる。