福島県教育センター所報ふくしま No.81(S62/1987.6) -007/038page
(3)予傭観察
- 学習意欲を喚起する事象であること。
- 配当時間内で学校から往復できる範囲内にあること。
- 地域の特色や変化を学習するためによい手がかりとなる事象であること。
観察地点コースの巡検(生徒数名と教師)(4)実施要項の作成−校長の承認を得る。
- ルートマップをもとに時間を計測する。
- 観察事象と観察地点を確認する。
- 用便施設・道路事情・危険箇所等を確認する。
- 予備観察の結果を整理する。
(5)観察の指導と心得
(6)導入とグループ編成
1.導入……観察地域がどのような役割を果たしているか)−地形図を作成させておき読図指導する。
2.グループ編成……相互協力の実をあげることを目的とする。
- 5〜6人を1つのグループとする。
- 地理的分野の学習に有能なリーダー性のある生徒を選出し、所属集団を形成する。その際、グループもしくは個人面談により所属希望の調整をはかる。
- グループ調査(交友調査)も参考にする。
野外観察の心得(事前指導)
1.観察や調査のめあて
☆身近な地域「郡山」を巡検し、見たり、聞いたりして地域の特色や問題点をあきらかにできる。
☆地図や統計などの資料の利用を工夫することができる。2.観察と調査
手順−先生の説明をよく聞く⇒グループ編成⇒調査テーマの設定⇒地形図の作成・ルートマップの作成⇒調査の役割⇒資料の収集・選択⇒まとめのグループ討議⇒報告書の作成⇒発表のためのグループ討議⇒先生からの助言・指導⇒発表
視点−地域の特色と変化を探る
・人口の変化・自然とその開発・産業の特色・他地域との結び付き・身近な地域の発展 など
探究心−一人一人が主役を演ずる
・進んで見ようとする眼をもつとよく見える。・調べてみると疑問がわく。・問題点がうまれる。
・視点を掘り下げてそれらを追究しようとする意欲がわいたとき、生きた地理学習が身につく。
聞き取り−質問する要点を明確にする
・質問用紙の作成・事前に相手へ連絡し、了解を得る。・テープレコーダーなどを利用する。
準備−ルートマップをよく読む
・ルートマップ(観察カード)・観察日誌・地形図(2.5万分の1)・筆記用具(色鉛筆、メモ用紙)・雨具・カメラ、テープレコーダー(班)・巻尺、ホイッスル、磁石(班)
*備考−市役所・図書館・安積疎水事務所・史料館から調べたり、お年寄からの聞き取り等を参考にする。
諸注意−規律ある集団行動に徹する
・交通安全へ細心の注意を払う・インタビューはきちんとしたマナーで行なう・集合時間を必ず守る・後で礼状を出す