福島県教育センター所報ふくしま No.81(S62/1987.6) -008/038page

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「身近な地域」指導計画
単元 身近な地域 野外観察と調査
指導時間 指導時数(11時間)
単元目標 1.野外観察と調査による直接の見聞の中から、地域の特色と変化、他地域との関連の学習を通して地理学習に対する興味や関心を高め、地理的な見方や考え方の基礎を得させる。
2.郡山市周辺を中心に、身近な地域に対する理解と関心を深めるとともに、生徒の自主的な活動を促し、自ら発見したり考察したりする喜びを体験させる。
指導目標 学習内容 資料 時間 指導上の留意点・評価
地図の読み方・作業

1.読図力を養う手法として、地図を現地と照合して読む。
 また、描図の作業学習により、地理的な技能の習得を図る。

2.地形図から断面図をつくり、等高線と土地の傾斜の関係、地形図から高度別着色、地類別色分け等により地形の特色や土地利用との関係を理解させる。

3.地理的事象に対する見方や考え方を習得し、興味と関心を喚起する。

1.地図を読む。
高所を(屋上)眺望し、スケッチする。
2.5万分の1の地図 1 ・高所から地図をもとに見比べて確認させる。
・グループ単位で行動させる。
地図と現地とが一致できる。
2.地図のきまり
・縮尺と方位
・等高線と地形
・土地利用
3.地図作業
・断面図
・高度別着色
・地類別色分け
1 ・読図や描図により作業学習を身につけさせる。
地図のきまりを理解し、地図作業が身につく。
4.地図を読む。
・読図によって地域の特色をつかむ。
・読図を深める。
1 ・5万分の1の地形図の読み方を別刷り写真を利用し徹底させる。
読図によって地域の特色がつかめる。
準備 1.ルートマップの作成と野外での観察と調査の仕方を習得し、実施での巡検に役立てさせる。 1.野外観察の準備
・計画をたてる
・ルートマップを作る。
・観察地点の確認をする。
2.5万分の1の地図 1 ・郡山市の映画をみせ、地域の変容に注目させる。
・社会科独自のグループを編成し事前指導の徹底を図る。
野外観察の手だてが理解できるようにさせる。
野外観察と調査(地域の調査) 2.地理的事象に直接ふれ、それを正しく観察する態度を養う。

3.調査の方法や資料を通して、その地域の変容や他地域とのつながりについて考察する。

4.地理的な見方や考え方の基礎を養う。

5.その後に学習する日本の諸地域を考察する基盤とする。

2.野外観察
・スケッチや聞き取り
・記録して整理する。
2.5万分の1の地図 1 ・観察のねらいと視点を明確にしてのぞむ。
計画にしたがって観察や計画ができる。
3.調査
(1) 方法とねらい
・グループ別
・調査項目の決定
・調査のねらい
市勢要覧
県の統計年鑑など
1 ・調査に必要な資料収集の手だてをプリントをもとに指導しておく。
・調査のねらいをつかみ、計画がたてられるようにさせる。
4.郡山市の調査をする。
(1)郡山市の自然
・地形、気候
(2)郡山市の産業と開発
・人口、農業、工業、産業、交通、開発
(3)他地域との結びつき
・郡山市と福島市との結びつき
・気候と降水量
・2.5万分の1の地図
・人口動向
・各種の生産物
・交通機関
・地誌
・史誌
・写真類
3 ・訪問時のマナーの指導徹底を図る。
・調査日誌を記入させる。
・調査の学習を通して、情報の処理や作業学習の基礎を身につけさせる。
計画に従って観意欲的に調査できる。
5.調査のまとめ
・報告書にまとめる。
・発表し展示する。6.問題点と今後の方向
・問題点を出し合う。
・解明について方向づけを図る。
・調査結栗の報告書
・図表
・スライド
・グラフ
・写真
1
調査結果を報告書にしたり、図表グラフにまとめることができる。
結果から地域の特色や問題点がわかる。
結果から、これからの地理学習について発展的な進め方が身につく。
まとめ 7.まとめと評価
テスト
1

 

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