福島県教育センター所報ふくしま No.81(S62/1987.6) -009/038page
(7)資料のまとめ
収集した沢山の資料から、グループで検討し報告書作成に必要なものを取捨選択する。約2か月間の期限で報告書にまとめる。
(8)発表会・展示会の実施
発表という活動や結果としての作品を通して地理的な見方や考え方を高め合う。
3.まとめ
(1) 野外観察と調査は、取り上げるのに難しい学習内容といわれている。それは、準備が大変であり、のぞましい観察事象が近くに見あたらない、交通事情から危険だ等の問題点があげられている。しかし、きめ細かな指導計画と適切な指導があればそれは可能であることを実践から学び得た。(2) これを実施した後の生徒の地理学習の取り組みをみると、チームワークが確立し、意欲的な調べ方、発表の仕方が見られるようになり、成果は大きかったと思われる。
(3) 「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、体験したことは理解する」ということばがあるが野外観察や調査の指導にあたって肝に銘じておきたいことばである。
※参考文献
- 中学校学習指導要領・社会(文部省)
- 中学校指導書社会編(〃)
- 小学校学習指導要領・社会(〃)
- 社会科教育No.283(明治図書)