福島県教育センター所報ふくしま No.82(S62/1987.8) -005/038page

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 第2段落における浩の心理の変化と行動の流れを―「後悔」⇒「羨望」⇒「牽制され、負けていく」⇒「見せかけの没頭」⇒「コンプレックス」―ととらえた場合、「見せかけの没頭」は本文のどの部分に当たるか。過不足なく抜き出しなさい。

《その2》
 第2段落における浩の心理の変化と行動の流れを―「後悔」⇒(「  」)⇒「牽制され、負けていく」⇒「見せかけの没頭」⇒「コンプレックス」―ととらえた場合、(「  」)の中に入るべき語句を次の中から一つ選び、記号で答えなさい。

(ア)周到(イ)浪費 (ウ)羨望(エ)我慢 (オ)自信

《その3》
 第2段落における浩の心理の変化と行動の流れに従って、次の四項目を順に並べかえなさい。
(1)見せかけの没頭(2)後悔 (3)牽制され、負けていく(4)羨望

(3)評価問題作成上の配慮事項

1. 目標分析の過程で精選された学習目標、行動目標にそって作問し、指導の結果としての到達度評価が可能であること。
2. その設問によって、生徒のどのような能力を、どのようなレベルで見ようとしているのかを明確にすること。
3. 学習目標、行動目標について、それぞれ複数の評価問題を作成することが望ましい。
4. 作問に当たっては、一つの設問が一つの目標に対応するように作ることを原則とするが、いろいろな知識・技能を総合的に見たい場合はこの限りではない。
5. 作問の形式、内容が偏らないように、「出題のねらい一覧表」などのマトリックスを作成して、作問の領域、難易度などのバランスを図るとよい。(下掲の図3参照) 図3 出題のねらい一覧表

3.おわりに

 高等学校の国語科について、「評価のありかた」と「目標分析を通しての評価問題作成」について述べてきたが、生徒の多様化による指導法の改善が急務とされる現在、「教育評価」についての基本を押さえておくことは大切なことと思われる。
 現行の学習指導要領は、指導及び評価について分析的にきめ細かに示しているが、この考えかたをべースに置いたうえで、自己教育力や個性の伸長に結びつく新しい評価のありかたを今後考えていく必要があろう。

※参考文献

 

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