4.本研究をまとめるにあたっての基本的な考え方
この研究は、学校教育の中で、自己教育力を育成するためには、具体的にどのような手だてが必要であるかを明確にするための研究としてとらえ、次のような考え方でまとめるようにする。
(1) 61年度は、学級全体での集団指導を中心とした実践指導を行ってきた。それにより、集団としての自己教育力を育成するための具体的な指導法については、ある程度明らかにされたものと考える。
(2) 62年度は、集団としての指導は持続していくものとするが、それに加えて児童・生徒の個性や能力に応じた個別的な指導のあり方を探り、その具体的な指導事例を出来るだけ数多くまとめることにより、指導事例の類型化を図りたいと考える。
(3) 高学年になるにしたがい評定尺度の評価が低くとどまっていることに関しても、その原因を明確にするとともに、具体的な指導のあり方についてまとめるようにする。
5.おわりに
この研究は、61年度と、62年度の2年問の継続研究として行ってきましたが、今年度が最終年度であり、年度末には研究報告書として冊子にまとめ、各学校や関係機関に配布することになっております。ご高覧いただきご批評いただければ幸せに思います。
また、報告書に記された実践の手法や指導事例について、学校現場で利用していただければ更に幸せに思います。
(担当 高野忠夫) |